“涙痕”の読み方と例文
読み方割合
るいこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優善が家を出た日に書いたもので、一は五百(いお)に宛(あ)て、一は成善に宛ててある。並(ならび)に訣別(けつべつ)の書で、所々(しょしょ)涙痕(るいこん)を印(いん)している。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その点、宮本武蔵を語るには非常な明るさがある。他の漂泊(さすらい)歌人の出家や、涙痕(るいこん)の行脚者(あんぎゃしゃ)を想うほどな傷(いた)みがない。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ドスト氏(し)は躬(みづか)ら露國(ロコク)平民社界(へいみんしやくわい)の暗澹(あんたん)たる境遇(けふぐふ)を實踐(じつせん)したる人(ひと)なり、而(しか)して其(その)述作(じゆつさく)する所(ところ)は、凡(およ)そ露西亞人(ロシアジン)の血痕(けつこん)涙痕(るいこん)をこきまぜて、言(い)ふべからざる入神(にうしん)の筆語(ひつご)を以(も)て、虚實(きよじつ)兩世界(りようせかい)に出入(しゆつにう)せり。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)