“涙香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
るいこう86.4%
るいかう4.5%
るゐかう4.5%
ルイコウ4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人が話して聞かせても、「そうですか」と言って相手にもならなかった。愛読していた涙香るいこうの「巌窟王がんくつおう」も中途でよしてしまった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
欧洲出兵論も誠に結構だが、どうかそんな場合には黒岩涙香るいかう君のやうな出兵論者は、誰よりも先に前衛の一にんとして出掛けてもらひたいものだと思ふ。
徳富蘇峰そほう陸羯南くがかつなん、黒岩涙香るゐかう遅塚ちづか麗水等の諸氏の作品は暫く問はず、山中未成氏の書いた通信さへ文芸的には現世に多い諸雑誌の雑文などに劣るものではない。のみならず、——
これをむものもそのこゝろしてよまざるからず、涙香ルイコウ探偵小説たんていせうせつごとぞくよろこばすものにてなき由を承知しようちして一どくせばみづか妙味みようみ發見はつけんすべきなり、余はこのしよ讀者どくしや推薦すいせんするをはばからず
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)