“蘇峰”の読み方と例文
読み方割合
そほう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
警句は天才の最も得意とする武器であって、オスカー・ワイルドもメーターランクも人気の半ばは警句の力である。蘇峰そほうも漱石も芥川龍之介もすこぶる巧妙な警句の製造家である。
斎藤緑雨 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
徳富蘇峰そほう陸羯南くがかつなん、黒岩涙香るゐかう遅塚ちづか麗水等の諸氏の作品は暫く問はず、山中未成氏の書いた通信さへ文芸的には現世に多い諸雑誌の雑文などに劣るものではない。のみならず、——
若い蘇峰そほうの『国民之友』が思想壇の檜舞台ひのきぶたいとして今の『中央公論』や『改造』よりも重視された頃、春秋二李の特別附録は当時の大家の顔見世かおみせ狂言として盛んに評判されたもんだ。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)