“蘇生”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そせい39.0%
よみがえ29.1%
よみがへ9.9%
いきかえ8.2%
いきかへ5.5%
よみが3.8%
よみがへり2.2%
さめ0.5%
よみかへつ0.5%
よみがえり0.5%
よみがへる0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又如何にして菰田の蘇生そせいをほんとうらしく仕組むか、それにつけては本物の菰田の死体を如何に処分するか、という点でありました。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
薔薇色ばらいろの、朝日の光りが、障子の破れ目から射し込んだ時、女は青い顔をして始めて、蘇生よみがえった思いがした。早速、森に行って見た。
森の暗き夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
つきヤレ/\有難き仰せ畏まり奉つると蘇生よみがへりたる心地こゝちにて直樣すぐさま馳歸はせかへり多くのかぎを持參なし種々いろ/\あはせ見て具足櫃ぐそくびつ錠前ぢやうまへあけけるとなり此事錠前を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それが判って先ず安心して、半右衛門は主人の嫁の供をして帰ると、お秀も才次郎も死んだ者が蘇生いきかえって来たように喜んだ。
半七捕物帳:37 松茸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どうかすると蘇生いきかへつたはちはれてされたといふひとはなしきました。さうなると鐵砲てつぱうをかついでけものちにくもおなじやうなものです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
靈氣に打たれて新なる生命に蘇生よみがへる事は疑も無い。かういふ解釋をする時には、先生の小説は極めて象徴的なものになつて來る。
農夫はしば/\おくるるゆゑつひにはすてひとりさきの村にいたり、しるべの家に入りて炉辺ろへんあたゝめて酒をくみはじめ蘇生よみがへりたるおもひをなしけり。
船の中では庄三郎が、まだ気絶から蘇生さめなかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
幾度いくどけてもチヤンと、存生中ぞんしやうちゆう物言ものいとほり、音色おんしよくはつするのだから其人そのひとふたゝ蘇生よみかへつ対話たいわでもするやうな心持こゝろもちになるのだから、おほきにこれ追善つゐぜんためからうと考へられまする。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
たちまち蘇生よみがえりて悲鳴を揚げ、いたく物に恐れしさまにて、狆は式台に駈上かけあがれば、やれ嬉しやと奥様は戸を引開けいだき上げて、そのまま奥へ、ふいと御入。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
くゝりて死居しにゐるにぞお菊は驚き周章あわてすがり付涙とともに呼叫よびさけべど最早とくに事切て手足も氷のごとく蘇生よみがへるべきの樣もなければお菊の愁傷しうしやう一方ならずワツとばかりに泣沈なきしづむ聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)