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いきかへ
ふりがな文庫
“
蘇生
(
いきかへ
)” の例文
どうかすると
蘇生
(
いきかへ
)
つた
蜂
(
はち
)
に
追
(
お
)
はれて
刺
(
さ
)
されたといふ
人
(
ひと
)
の
話
(
はなし
)
も
聞
(
き
)
きました。さうなると
鐵砲
(
てつぱう
)
をかついで
獸
(
けもの
)
を
打
(
う
)
ちに
行
(
ゆ
)
くも
同
(
おな
)
じやうなものです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
蓬々
(
ぼう/\
)
と
解
(
と
)
けた
髮
(
かみ
)
へ
櫛
(
くし
)
を
入
(
い
)
れて
冷
(
つめ
)
たい
水
(
みづ
)
へ
手
(
て
)
を
入
(
い
)
れた
時
(
とき
)
おつぎは
漸
(
やうや
)
く
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうになる。それでも
目
(
め
)
はまだ
赤
(
あか
)
くて
態度
(
たいど
)
がふら/\と
懶相
(
だるさう
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
折角
(
せつかく
)
、お
大事
(
だいじ
)
になせえよ。
俺
(
おい
)
らは、これでやつと
蘇生
(
いきかへ
)
つた
譯
(
わけ
)
さ。まるで
火炮
(
ひあぶ
)
りにでもなつてゐるやうだつたんでね」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
オウクネエ島附近で溺死した元帥が今頃
蘇生
(
いきかへ
)
つてゐる筈もないが、それでも
彼方
(
あつち
)
でも見た、
此方
(
こつち
)
でも見た。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
俺
(
おれ
)
が
死
(
し
)
んでゐると、
姫
(
ひめ
)
が
來
(
き
)
て、
俺
(
おれ
)
の
脣
(
くちびる
)
に
接吻
(
せっぷん
)
して
命
(
いのち
)
の
息
(
いき
)
を
吹込
(
ふきこ
)
んでくれたと
見
(
み
)
た……
死
(
し
)
んだ
者
(
もの
)
が
思案
(
しあん
)
するとは
不思議
(
ふしぎ
)
な
夢
(
ゆめ
)
!……すると、
即
(
やが
)
て
蘇生
(
いきかへ
)
って
帝王
(
ていわう
)
となった
夢
(
ゆめ
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
「今、ひよつと、太政官が
蘇生
(
いきかへ
)
つたら、どんなもんぢやらう。……」
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
盡
(
つく
)
さんと思へば實父は御仕置となり是りや
何
(
どう
)
したら
宜
(
よか
)
らうぞと
大聲
(
おほごゑ
)
揚
(
あげ
)
て
號出
(
なきいだ
)
しければ越前守殿は
彌々
(
いよ/\
)
憫然
(
ふびん
)
と思はれしが是や/\其方
其樣
(
そのやう
)
に
嘆
(
なげ
)
き實父に
代
(
かは
)
らんと申せども
最早
(
もはや
)
富右衞門はお
所刑
(
しおき
)
に相成しぞ
然
(
され
)
ば其富右衞門が
蘇生
(
いきかへ
)
ると云ふ
理
(
り
)
は無れども其方の
孝心
(
かうしん
)
天へ通じ
其惠
(
そのめぐみ
)
にて實父富右衞門がまた
蘇生
(
そせい
)
なす間じきものにあらず因て其方は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それではどうか
心配
(
しんぱい
)
して
見
(
み
)
てやらうといはれて
勘次
(
かんじ
)
は
顏
(
かほ
)
が
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうに
成
(
な
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
何
(
なん
)
でも
主人
(
しゆじん
)
が
盡力
(
じんりよく
)
して
呉
(
く
)
れゝば
成就
(
じやうじゆ
)
すると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
まあ
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうな
心地
(
こゝろもち
)
になる。やがて丑松は茶椀を下に置いて、寺住の新しい経験を語り始めた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何故と言つて、長い
道程
(
みちのり
)
を歩き
草臥
(
くたび
)
れて、誰も彼も草の葉のやうにげんなりした顔をしてゐたのが、今通りかかつてるのは遊女町だなと気が
注
(
つ
)
くと、急に
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうに
生々
(
いき/\
)
して来たからである。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
與吉
(
よきち
)
は
幸
(
さいは
)
ひにぐつたりと
成
(
な
)
つてお
袋
(
ふくろ
)
の
懷
(
ふところ
)
から
離
(
はな
)
れるのも
知
(
し
)
らないのでおつぎが
小
(
ちひ
)
さな
手
(
て
)
で
抱
(
だ
)
いた。お
品
(
しな
)
は
段々
(
だん/\
)
と
身體
(
からだ
)
が
暖
(
あたゝ
)
まるに
連
(
つ
)
れて
始
(
はじ
)
めて
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうに
恍惚
(
うつとり
)
とした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
丁度
収穫
(
とりいれ
)
の頃で、
堆高
(
うづだか
)
く積上げた穀物の傍に
仆
(
たふ
)
れて居ると、農夫の打つ
槌
(
つち
)
は誤つて
斯
(
こ
)
の求道者を絶息させた。夜露が口に入る、目が覚める、
蘇生
(
いきかへ
)
ると同時に、白隠は悟つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
芸術家としての須磨子は、最後の一刹那にまた
蘇生
(
いきかへ
)
つて来た。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
積上げた『
藁
(
わら
)
によ』の片蔭に
倚凭
(
よりかゝ
)
つて、霜枯れた雑草の上に足を投出し乍ら、肺の底までも深く野の空気を吸入れた時は、僅に
蘇生
(
いきかへ
)
つたやうな
心地
(
こゝろもち
)
になつた。見れば男女の農夫。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“蘇生”の意味
《名詞》
蘇生(そせい)
よみがえること。
(出典:Wiktionary)
“蘇生”の解説
蘇生(そせい、甦生)とは、一度死亡した、あるいはそれに類する状態になった人間が再び生命を取り戻すことである。前者は「復活」、「黄泉がえり」などとも呼ばれる。心臓の鼓動が停止したり、呼吸が止まったりした者に対し、人工呼吸や心臓マッサージを行うが、その方法をまとめて、心肺蘇生法という。
(出典:Wikipedia)
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“蘇生”で始まる語句
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