“態度”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいど46.5%
ようす9.9%
ものごし9.9%
やうす6.9%
こなし5.9%
そぶり5.9%
ふり4.0%
なり2.0%
ポーズ2.0%
しむけ1.0%
ざま1.0%
しな1.0%
とりなし1.0%
なりふり1.0%
ゼスト1.0%
竹の島人1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳牛はすこしがたがた四を動かしたが、飼い葉をえて一しんいはじめる。花前は、いささか戒心かいしん態度たいどをとってしぼりはじめた。
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
私は、何よりもそのきとした景気の好い態度ようす蹴落けおとされるような心持ちになりながら、おずおずしながら、火鉢ひばちわきに座って
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
衣服の着こなしといひ、態度ものごしといひ、気が利いてゐて、誰が見ても中京辺の物持の隠居の洒落者に相違なかつた。
茶話:12 初出未詳 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
信吾は常に変らぬ態度やうす乍らも、何処か落着かぬ様で、室に入ると不図気がさした様に見巡みまはして坐つたが、今まで客のあつたとも見えぬ。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と門之丞、言葉も手つきも、なんだか急に骨董屋こっとうやみたいになって、取扱い注意の態度こなしよろしく、萩乃の前へさげてきたのをると!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「それはそうでございますけれど、でも、父は一度も、そういうことを申したこともございませんし、態度そぶりに見せたこともございません」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
七兵衛も気が知れない男だが、口では早く蔵えの、いやになるのといいながら、それを横目で見て見ない態度ふりをしながら、いつまでも坐っているお絹の気も知れない。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「姉さん。」と抱附くように腰にひったり、唐突だしぬけに駆寄ったは、若いの派手な態度なり——当時一本になりたてだった、お孝が秘蔵のお千世なのである。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれども、男のそういう態度ポーズはやっぱり伸子に若い女としての反撥をおこさせた。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それからといふものは、まあ娘に言はせると、奈何どうしても養父おとつさんの態度しむけとは思はれないと言ふ。かりそめにも仏の御弟子ではないか。袈裟けさつけて教を説く身分ではないか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ほんとに、あの時のいやらしい態度ざまったらありませんでしたわ! ねえ、アンナ・グリゴーリエヴナ、あたしがどんなにあのひとを忌々しく思ったか、とてもあなたにはお分りになりませんわ。
「だあれ。」娘はあまえるやうな態度しなをした。
ぷんと匂う香料の香や「乳母ばあや」と呼んで振り返ったその態度とりなし優艶やさしさには言葉に尽くせない品がある。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
章魚たことも河童かっぱともつかぬ御難なのだから、待遇あつかい態度なりふりも、河原の砂から拾って来たようなていであったが、実は前妻のその狂女がもうけた、実子で、しかも長男で、この生れたて変なのが
茸の舞姫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
有るのは真剣な態度ゼストばかり……
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
○小野、山岡、島野、(態度竹の島人 言葉 顔)