“骨董屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こっとうや81.1%
こつとうや18.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこの大きな骨董屋こっとうやへはいってまず直入を出したが、奥から出てきた若主人らしい男はちょっとひろげて見たばかしで巻いてしまった。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
と門之丞、言葉も手つきも、なんだか急に骨董屋こっとうやみたいになって、取扱い注意の態度こなしよろしく、萩乃の前へさげてきたのをると!
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
私は通りへ出て、そこから一町ほど先きにある、今死んだ姉の末の娘の片づいてゐる骨董屋こつとうやへ飛込んだ。骨董屋といつても、店先きには格子がはまつてゐた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
或日又遊びに来た室生は僕の顔を見るが早いか、団子坂だんござかの或骨董屋こつとうや青磁せいじ硯屏けんびやうの出てゐることを話した。
野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)