“ポーズ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姿態62.5%
姿勢12.5%
姿5.0%
態度5.0%
休止2.5%
休止期2.5%
媚態2.5%
2.5%
恰好2.5%
静止2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
欣々夫人の座臥ざが居住の派手さを、婦人雑誌の口絵で新聞で、三日にあかず見聞みききしているわたしたちでも、やや、その仰々しい姿態ポーズに足をとどめた。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
だから、勢よく先きに歩いて來た、N君はいきなり飛越える姿勢ポーズをとつた瞬間、自分は抱きとめてしまつた。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)
こゝを渉らうとして溺死した人間を想像させる哀れな姿ポーズをしてゐるのだつたから。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)
俺と笑子が銀座で逢ったのは偶然だとしても、俺を無理に皇帝のいるところへ連れて行こうとしたあの態度ポーズに何に尋常でないものがある。……といったところで、これだけじゃ仕様がない。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
sechゼッヒStempelシュテムペル(刻印)の間に不必要な休止ポーズを置いたのですから、それ以下の韻律を混乱におとしいれてしまったことは云うまでもありません、何故セレナ夫人は
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
炎がやんで次の火花のフェーズに移るまでの短い休止期ポーズがまた名状し難い心持ちを与えるものである。火の球は、かすかな、ものの煮えたぎるような音を立てながら細かく震動している。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
上品な夢見るような顔も美しいが、とりわけこの像の値打は、その顔の高雅な表情に似ず、妖艶極まる不思議な媚態ポーズだとされて居りました。
踊る美人像 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
申分の無いポーズで、話して歩いている間中、私に腕をい込んだり、私の肩へ手を置いたり、私の胸へよりかかったり、絶えずコクコクうなずいて、私の話へ合槌を打ったり、同情して眉をひそめたり
奥さんの家出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ガラッ八の八五郎は、鼻の穴で天文を観るような恰好ポーズを取りました。
そこでは静止ポーズは静止そのものが内部的に情熱の燃ゆる焔となり、運動ムウヴマンは動きそれ自身が輝く金剛石デイヤマンとなるであろう。
人形芝居に関するノオト (新字新仮名) / 竹内勝太郎(著)