“ポーズ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姿態61.5%
姿勢12.8%
姿5.1%
態度5.1%
休止2.6%
休止期2.6%
媚態2.6%
2.6%
恰好2.6%
静止2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お尻の上の帯をゆすぶりゆすぶり玄関のドアを開いて、新派悲劇みたいな姿態ポーズを作って案内したから吾輩も堂々と玄関のマットの上に片跛かたびっこ護謨ゴム靴を脱いで、古山高帽を帽子掛にかけた。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼は、自分のあらゆる姿態ポーズあうちで、机に片ひぢをのせ、眼を青空の一角に注ぎ、その眼の高さに薄手のコーヒー茶わんを差あげてゐる瞬間がもつとも美しく、もつとも似合はしいと思つてゐた。
田巻安里のコーヒー (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
大石段は目的のない人間のいろんな姿態ポーズで一杯に重くされ、丹念に暇にあかして薄い紙と厚い紙とがはなればなれになるまで踏みにじられた煙草の吸口などが落ちていた。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
だから、勢よく先きに歩いて來た、N君はいきなり飛越える姿勢ポーズをとつた瞬間、自分は抱きとめてしまつた。
砂がき (旧字旧仮名) / 竹久夢二(著)
電車が、赤坂見附から三宅坂みやけざか通り、五番町に近づくに従って、信一郎の眼には、葬場で見た美しい女性の姿が、いろいろな姿勢ポーズを取って、現れて来た。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
私は川蒸汽の中から、その無數の硝子がどれもこれも殘らず割れてゐるのを、不思議さうに眺めてゐた。それに小石を投げつけてもつと割らうとした、氣狂ひ女の異樣な姿勢ポーズを、頭に再び浮べながら。
水族館 (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
——膝を抱へて、凝つとうづくまつてゐる者、腕組をして、屹ツと天井を睨めてゐる者、さうかとおもふと仰むけに倒れて、自分の喫す煙草の煙をぼんやりと眺めてゐる者、縁側の籐椅子にのけ反つて星空を見あげてゐる者……など、皆が皆、おもひおもひの姿ポーズ
海路 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
けれども、男のそういう態度ポーズはやっぱり伸子に若い女としての反撥をおこさせた。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
sechゼッヒStempelシュテムペル(刻印)の間に不必要な休止ポーズを置いたのですから、それ以下の韻律を混乱におとしいれてしまったことは云うまでもありません、何故セレナ夫人は、そういう莫迦ばかげた朗誦法を行ったのでしょうか。それはとりもなおさず
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
炎がやんで次の火花のフェーズに移るまでの短い休止期ポーズがまた名状し難い心持ちを与えるものである。
備忘録 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
上品な夢見るような顔も美しいが、とりわけこの像の値打は、その顔の高雅な表情に似ず、妖艶極まる不思議な媚態ポーズだとされて居りました。
踊る美人像 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
非常にお嬢さんが濃艶に、申分の無いポーズで、話して歩いている間中、私に腕をい込んだり、私の肩へ手を置いたり、私の胸へよりかかったり、絶えずコクコクうなずいて、私の話へ合槌を打ったり、同情して眉をひそめたり、引っつづめて云うと媚態を尽くして、私の心に取り入ろうとして、努力していたということを。
奥さんの家出 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ガラッ八の八五郎は、鼻の穴で天文を観るような恰好ポーズを取りました。
そこでは静止ポーズは静止そのものが内部的に情熱の燃ゆる焔となり、運動ムウヴマンは動きそれ自身が輝く金剛石デイヤマンとなるであろう。
人形芝居に関するノオト (新字新仮名) / 竹内勝太郎(著)