“媚態”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びたい77.6%
しな10.4%
コケトリイ3.0%
コケットリ1.5%
コケットリイ1.5%
コケツト1.5%
コケティッシュ1.5%
コケテイツシユ1.5%
ポーズ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この歌は、額田王が皇太子大海人皇子にむかい、対詠的にいっているので、濃やかな情緒に伴う、甘美な媚態(びたい)をも感じ得るのである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ものうげな優美な媚態(しな)をして、あの華奢の腰をくねらせながら(あの可愛い、それと同時に憎むべき顔が眼に見えるようだ)
「あなたの私に対される態度の急激な変化を、私は最初媚態(コケトリイ)かと思っていました」とキリーリンはつづけた
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
媚態(コケットリ)は、あの子の血にも流れてゐるし、頭にも混(まじ)つてゐるし、骨の髓(ずゐ)まで味をつけてゐるのだ。
……レエヌは、私ども一家の、すこし調子をはずした日本趣味(ジャパニスム)を知っていて、そんな媚態(コケットリイ)をやって見せたのにちがいありません。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
女の全身的に燃え立つた心の火、あるひは沸(たぎ)り返る媚態(コケツト)を覗くと、毛ほどの隙間とでも言ふか、——兎にも角にも、それは女が意識して自分の全部を覗かせる、恐ろしい角度ともいふべきものでした。
八五郎は呆氣(あつけ)に取られました。堅氣(かたぎ)の家の下女にしては、年齡にも柄にも似ぬ媚態(コケテイツシユ)なところがあります。
上品な夢見るような顔も美しいが、とりわけこの像の値打は、その顔の高雅な表情に似ず、妖艶極まる不思議な媚態(ポーズ)だとされて居りました。
踊る美人像 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)