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媚態
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しな
ふりがな文庫
“
媚態
(
しな
)” の例文
ものうげな優美な
媚態
(
しな
)
をして、あの華奢の腰をくねらせながら(あの可愛い、それと同時に憎むべき顔が眼に見えるようだ)
クロイツェル・ソナタ:01 クロイツェル・ソナタ
(新字新仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
お吉は八五郎の枕元へ、
浮世繪
(
うきよゑ
)
の遊女のやうに、ペタリと坐り乍ら、片手はもうその夜具の襟に掛つて、精一杯の
媚態
(
しな
)
を作り乍らゆすぶつて居りました。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それにあなた商賣をした者は、年を老つても何となしにその癖が脱けませんですね、年寄りの癖にあの
媚態
(
しな
)
が厭らしいつて、息子達が嫌ふんでございますよ」
古鏡
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
人々
眸
(
ひとみ
)
を凝らして之を見れば、
年齒
(
とし
)
は十六七、
精好
(
せいがう
)
の緋の袴ふみしだき、
柳裏
(
やなぎ
)
の
五衣
(
いつゝぎぬ
)
打ち重ね、
丈
(
たけ
)
にも餘る緑の黒髮
後
(
うしろ
)
にゆりかけたる樣は、舞子白拍子の
媚態
(
しな
)
あるには似で
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
万平は
暗
(
やみ
)
の中に、あらん限りの
媚態
(
しな
)
をつくして近寄って行った。
芝居狂冒険
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
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お吉は八五郎の枕元へ、浮世絵の遊女のように、ペタリと坐りながら、片手はもうその夜具の襟に掛って、精一杯の
媚態
(
しな
)
を作りながらゆすぶっておりました。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お柳の身体はまたクネクネと
媚態
(
しな
)
を作ります。
銭形平次捕物控:074 二度死んだ男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
媚
漢検1級
部首:⼥
12画
態
常用漢字
小5
部首:⼼
14画
“媚態”で始まる語句
媚態的