“見聞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんもん31.4%
みきき25.5%
けんぶん15.7%
みきゝ15.7%
みき9.8%
みきく2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
血を恐れるソレでも私共は見ようと思うものは見、聞こうと思う事はきいたが、ついでながらこの見聞けんもんのことについて私の身の恥をわねばならぬ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この男の王仏元おうぶつげんというのも、平常いつも主人らの五分ごぶもすかさないところを見聞みききして知っているので、なかなか賢くなっている奴だった。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それは、日本に伝へられる種々の物語に徴しても、また、大勢おほぜいの旅行家の見聞けんぶんした事実に徴しても、疑ふ余地はないといはなければならぬ。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
佐「ウンそれは有難い事で、足利の江川村などに居ちゃア講釈でも義太夫でも芝居でも見聞みきゝをする事は出来やアしない」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いや、当時とうじ、海外から日本にきていて、この工事こうじ見聞みききしたクラセとか、フェローのような、宣教師せんきょうしでも、みなしたいて、その高大こうだいをつぶさに本国ほんごくへ通信していた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
物語り享保二年六月五日のゆふふねに乘て翌六日の朝伏見へ着船したりける折柄をりから祇園祭ぎをんまつりなれば參詣として大坂より船にて京へのぼる者引も切ず其時友次郎はお花にむかひ其方も見聞みきく通り祇園祭の由にて此通りの見物なり此處よりはわづかに三里と云ば好機なれば祭りを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)