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みきき
ふりがな文庫
“
見聞
(
みきき
)” の例文
この男の
王仏元
(
おうぶつげん
)
というのも、
平常
(
いつも
)
主人らの
五分
(
ごぶ
)
もすかさないところを
見聞
(
みきき
)
して知っているので、なかなか賢くなっている奴だった。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
欣々夫人の
座臥
(
ざが
)
居住の派手さを、婦人雑誌の口絵で新聞で、三日にあかず
見聞
(
みきき
)
しているわたしたちでも、やや、その仰々しい
姿態
(
ポーズ
)
に足を
止
(
とど
)
めた。
江木欣々女史
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「……俺アもうちゃんとこの眼で、この耳で、繁や倉が俺たちの悪い噂を振りまいているところを
見聞
(
みきき
)
しているんだ。」
鬼涙村
(新字新仮名)
/
牧野信一
(著)
そして、人々が
見聞
(
みきき
)
したうわさを持って町の方へながれて行くと、その間を、例の六波羅
童
(
わっぱ
)
が、しきりと、
小賢
(
こざか
)
しい眼をして、罪を
嗅
(
か
)
いであるく。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たびたび
見聞
(
みきき
)
した麻酔死の場合なども予想しました。その際、私の眼が常のごとく鋭敏でなく、手先が
不確
(
ふたしか
)
であったのも、実に已むを得ないことなのです。
麻酔剤
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
見聞
(
みきき
)
が狭い、知らないんだよ。土地の人は——そういう私だって、近頃まで、つい気がつかずに居たんだがね。
縷紅新草
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
某
(
それがし
)
はこれ
等
(
ら
)
の事を
見聞
(
みきき
)
候
(
そろ
)
につけ、いかにも
羨
(
うらや
)
ましく
技癢
(
ぎよう
)
に
堪
(
た
)
えず
候
(
そうら
)
えども、江戸詰御留守居の御用残りおり、他人には始末相成りがたく、
空
(
むな
)
しく月日の立つに任せ候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
現実として日常私たちが
見聞
(
みきき
)
するものは、ただ表面に現れた仮りの姿で、実はその根源があって、しかもその根源は、私たちの通俗な知識ではちょっと感付けないのです。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
彼は、何を
見聞
(
みきき
)
しても面白そうな心にわだかまりの無い牧野や小竹を
羨
(
うらや
)
ましく思った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
翌朝私は起き出るや否や、昨夜
見聞
(
みきき
)
した一切のことを小屋の主人に語りました。
沙漠の歌:スタンレー探検日記
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そのユートピア的社会状態を
見聞
(
みきき
)
する小説まで書いて居ります
奇談クラブ〔戦後版〕:14 第四次元の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
わたくしは色々な不思議を
見聞
(
みきき
)
いたして、驚いて9365
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
それを
見聞
(
みきき
)
したのはメルチセデクだけでした。
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
巴里の方で
見聞
(
みきき
)
した開戦当時の光景や、在留する同胞の消息や、牧野等と一緒にあの都を立退くまでの籠城の日記とも言うべきものを書いて故国に居て心配する人達のために報告を送ろうとした。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
面白い事ばかり
見聞
(
みきき
)
して楽もうとしている
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
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