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けんぶん
ふりがな文庫
“
見聞
(
けんぶん
)” の例文
それは、日本に伝へられる種々の物語に徴しても、また、
大勢
(
おほぜい
)
の旅行家の
見聞
(
けんぶん
)
した事実に徴しても、疑ふ余地はないといはなければならぬ。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
自分
(
じぶん
)
について
来
(
く
)
れば
判
(
わか
)
る。
汝
(
そなた
)
は
折角
(
せっかく
)
修行
(
しゅぎょう
)
の
為
(
た
)
めにここへ
寄越
(
よこ
)
されているのであるから、この
際
(
さい
)
できる
丈
(
だけ
)
何彼
(
なにか
)
を
見聞
(
けんぶん
)
して
置
(
お
)
くがよいであろう……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
私はその旅での外のあらゆる
見聞
(
けんぶん
)
や印象は
殆
(
ほとん
)
ど忘れて、修道院のすべてに絶えず頭や胸を一杯にされてゐた。
処女作の思い出
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
是等に關する
古物
(
こぶつ
)
遺跡に付いて
見聞
(
けんぶん
)
を有せらるる
諸君
(
しよくん
)
希くは報告の
勞
(
らう
)
を悋まるる事勿れ。(完)
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
原武太夫
(
はらぶだゆう
)
が宝暦末年の劇壇を
罵
(
ののし
)
り、享保の芸風を追慕して
止
(
や
)
まざりし『
隣
(
となり
)
の
疝気
(
せんき
)
』または
手柄岡持
(
てがらのおかもち
)
が壮時の
見聞
(
けんぶん
)
を手記したる『
後
(
あと
)
は
昔物語
(
むかしものがたり
)
』等を
繙
(
ひもと
)
きて年々の評判記と合せ読み
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
私自身の
見聞
(
けんぶん
)
で、正確なところをみんなに話しておきたいというだけの考えでやって来たんですが、塾長に何かとくべつのお考えがあれば、それもふくんでいて話すほうがいいと思いますが。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
……
其方共儀
(
そのほうどもぎ
)
、
一途
(
いちず
)
ニ御為ヲ存ジ
可訴出
(
うったえいずべく
)
候ワバ、
疑敷
(
うたがわしく
)
心附候
趣
(
おもむき
)
、
虚実
(
きょじつ
)
ニ
不拘
(
かかわらず
)
見聞
(
けんぶん
)
ニ
及
(
およ
)
ビ候
通
(
とおり
)
、
有体
(
ありてい
)
ニ
訴出
(
うったえいず
)
ベキ所、上モナク
恐
(
おそれ
)
多キ儀ヲ、厚ク
相聞
(
あいきこ
)
エ候様
取拵申立
(
とりこしらえもうしたて
)
候儀ハ、
都
(
すべ
)
テ公儀ヲ
憚
(
はばか
)
ラザル致方
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
そんな
訳
(
わけ
)
で、
私
(
わたくし
)
の
通信
(
つうしん
)
は、
主
(
おも
)
に
私
(
わたくし
)
がこちらの
世界
(
せかい
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
ってからの
経験
(
けいけん
)
……つまり
幽界
(
ゆうかい
)
の
生活
(
せいかつ
)
、
修行
(
しゅぎょう
)
、
見聞
(
けんぶん
)
、
感想
(
かんそう
)
と
言
(
い
)
ったような
事柄
(
ことがら
)
に
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れて
見
(
み
)
たいのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そのために、日本で
見聞
(
けんぶん
)
した種々の事件に対しても、それぞれ、彼れ自身の見解を下してゐる。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし前にもいつたやうに、その
見聞
(
けんぶん
)
した事件に対する見解は、なかなかおもしろい。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
人間
(
にんげん
)
というものは
案外
(
あんがい
)
感
(
かん
)
じの
鈍
(
にぶ
)
いもので、
自分
(
じぶん
)
の
魂
(
たましい
)
が
体
(
からだ
)
から
出
(
で
)
たり、
入
(
はい
)
ったりすることに
気
(
き
)
づかず、
魂
(
たましい
)
のみで
経験
(
けいけん
)
したことを、
宛
(
あた
)
かも
肉体
(
にくたい
)
ぐるみ
実地
(
じっち
)
に
見聞
(
けんぶん
)
したように
勘違
(
かんちが
)
いして
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「文壇に幅を
利
(
き
)
かせてゐるのはやはり小説や戯曲である。短歌や俳句はいつになつても
畢
(
つひ
)
に幅を利かせることは出来ない。」——僕の
見聞
(
けんぶん
)
する所によれば、誰でもかう言ふことを信じてゐる。
変遷その他
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
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