“大勢”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おおぜい47.3%
おほぜい29.5%
たいせい14.7%
たいぜい5.4%
オホゼイ1.6%
おおきお0.8%
オホセイ0.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元園町一丁目十九番地の角店かどみせで、その地続きが元は徳川幕府の薬園、後には調練場となっていたので、若い侍などが大勢おおぜい集まって来る。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それはけたホテルの一室に大勢おおぜい男女なんにょかこまれたまま、トランプをもてあそんでいるイイナである。
カルメン (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
街中に明るく燈火あかりがともっていて、大勢おおぜいの人がぞろぞろ通っていて、おもしろい蓄音機ちくおんきの音までも聞こえています。
不思議な帽子 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
すると大勢おほぜいの客の中に忽ち「毎度御やかましうございますが」と甲高かんだかい声を出しはじめたのは絵葉書や雑誌を売る商人である。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それは、日本に伝へられる種々の物語に徴しても、また、大勢おほぜいの旅行家の見聞けんぶんした事実に徴しても、疑ふ余地はないといはなければならぬ。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
きつねたぬきなかにはくまのやうなのもまじつた大勢おほぜいに、引𢌞ひきまはされ、掴立つかみたてられ
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
大勢たいせいの順逆は論外として、とにかくこの男は、本当に謀叛をやれる奴だ、謀叛人の卵だ、と白雲が、同行しながら、雲井なにがしに向って舌を捲きました。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「美しいな」と宗近君はもう天下の大勢たいせいを忘れている。京ほどに女の綺羅きらを飾る所はない。天下の大勢も、京女きょうおんなの色にはかなわぬ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「これも大勢たいせいでしょう。福島の本陣へは山村家の人が来ましてね、恭順を誓うという意味の請書うけしょを差し出しました。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
蜘手くもで輪違わちがひ、十文字に攻めたりける、四郎左近太夫大勢たいぜいなりと雖も、一時に破られて散々ちりぢり
大菩薩峠:21 無明の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と騒ぎ立てるに、隣家となりの宮野邊源之進はこれを聞附きゝつけ思うよう、飯島のごとき手者てしゃところへ押入る狼藉ものだから、大勢たいぜい徒党ととうしたに相違ないから
鹽原夫婦も見送り/\、泣く/\帰りかゝりますと、向うからわい/\という声で大勢たいぜい駈けて来る其の先へ、まっしぐらに駆けて来たのは青馬あおうまで、荒れに荒れてトッ/\と来ます。
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
だが、其氏神祭りや、祭りの後宴ゴエンに、大勢オホゼイ氏人ウヂビトの集ることは、とりわけやかましく言はれて来た、三四年以来の法度ハツトである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが、其氏神祭りや、祭りの後宴ゴエンに、大勢オホゼイ氏人ウヂビトの集ることは、とりわけやかましく言はれて來た、三四年以來の法度ハツトである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
土佐の片岡かたおか健吉という人は、参謀板垣退助の下で、迅衝隊じんしょうたい半大隊の司令として、やはり御酒頂戴の一人ひとりであるが、大勢おおきおいのあまり本営を出るとすぐ堀溝どぶに落ちたと言って、そのことが一行の一つ話になっていた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
だが、其氏神祭りや、祭りの後宴ゴエンに、大勢オホセイ氏人ウヂビトの集ることは、とりわけやかましく言はれて來た、三四年以來の法度ハツトである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)