“おほぜい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オホゼイ
語句割合
大勢71.2%
多勢20.3%
衆人3.4%
夥多1.7%
多數1.7%
多衆1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしドン・ジユアンは冷然と、舟中しうちうつるぎをついた儘、にほひい葉巻へ火をつけた。さうして眉一つ動かさずに、大勢おほぜいの霊を眺めやつた。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
『おまへ洋卓テーブルだとはらなかつたのよ』とあいちやんはつて、『それは三にんばかりでなく、もつと多勢おほぜいのためにかれてあるんだわ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「毘沙門さまの御前おんまへ黒雲くろくもさがつた(モウ)」 (衆人おほぜい)「なんだとてさがつた(モウ)」(山男)「よねがふるとてさがつた(モウ)」とさゝらをすりならす。
見るより夥多おほぜい和女おまへとなりの事といひ常から親しくなさるゝゆゑ彼所あすこの事は御存じだらうが今日けふ是々と結納を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呉のともらひに行て一つ家も同じやうにはしてゐる故夫程立派な結納ゆひなふが來る程ならば吾儕わたくしにも何とかはなしが有りさうな物で有るのに無のは不思議ふしぎ吾儕が聞て上やうと先にすゝめ夥多おほぜいあとに從ひ雜路々々ぞろ/\と皆門口まで來りしがわかれておのが家々に思ひ/\にいりにけるお金はかどより聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「八、お前は近所の下つ引を、何人でも宜い、出來るだけ多數おほぜい集めてくれ」
わたしを殺して行かしやんせツて言やがるんだ、ハヽヽヽヽ、そりやサウと、オイ、昨夜ゆうべ烏森からすもり玉翁亭ぎよくをうていに車夫のことで、演説会があつたんだ、所が警部の野郎多衆おほぜい巡査を連れて来やがつて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)