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多勢
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おほぜい
ふりがな文庫
“
多勢
(
おほぜい
)” の例文
あの
白
(
しろ
)
い
着物
(
きもの
)
に、
白
(
しろ
)
い
鉢巻
(
はちまき
)
をした
山登
(
やまのぼ
)
りの
人達
(
ひとたち
)
が、
腰
(
こし
)
にさげた
鈴
(
りん
)
をちりん/\
鳴
(
な
)
らしながら
多勢
(
おほぜい
)
揃
(
そろ
)
つて
通
(
とほ
)
るのは、
勇
(
いさま
)
しいものでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『お
前
(
まへ
)
の
洋卓
(
テーブル
)
だとは
知
(
し
)
らなかつたのよ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
云
(
い
)
つて、『それは三
人
(
にん
)
ばかりでなく、もつと
多勢
(
おほぜい
)
のために
置
(
お
)
かれてあるんだわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
多勢
(
おほぜい
)
の
通學生
(
つうがくせい
)
をつかまへて、
山田
(
やまだ
)
が
其
(
その
)
吹聽
(
ふいちやう
)
といつたらない。
鵺
(
ぬえ
)
が
來
(
き
)
て
池
(
いけ
)
で
行水
(
ぎやうずゐ
)
を
使
(
つか
)
つたほどに、
事
(
こと
)
大袈裟
(
おほげさ
)
に
立到
(
たちいた
)
る。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今宵
(
こよひ
)
、
家例
(
かれい
)
に
因
(
よ
)
り、
宴會
(
えんくわい
)
を
催
(
もよふ
)
しまして、
日頃
(
ひごろ
)
別懇
(
べっこん
)
の
方々
(
かた/″\
)
を
多勢
(
おほぜい
)
客人
(
まろうど
)
に
招
(
まね
)
きましたが、
貴下
(
こなた
)
が
其
(
その
)
組
(
くみ
)
に
加
(
くは
)
はらせらるゝは一
段
(
だん
)
と
吾家
(
わがや
)
の
面目
(
めんもく
)
にござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
女
(
をんな
)
は
五月繩
(
うるさ
)
い
時
(
とき
)
には
一時
(
ちよつと
)
踊
(
をどり
)
の
手
(
て
)
を
止
(
や
)
めて
對手
(
あひて
)
を
叱
(
しか
)
つたり
叩
(
たゝ
)
いたり、
然
(
しか
)
も
其
(
その
)
特性
(
とくせい
)
のつゝましさを
保
(
たも
)
つて
拍子
(
ひやうし
)
を
合
(
あは
)
せ
乍
(
なが
)
ら
多勢
(
おほぜい
)
の
間
(
あひだ
)
に
揉
(
も
)
まれつゝ
同
(
どう
)
一
線
(
せん
)
を
反覆
(
はんぷく
)
しつゝ
踊
(
をど
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
其処
(
そこ
)
へ
多勢
(
おほぜい
)
の義士が誘ひに来て
散散
(
さんざん
)
に辱めた上
飽迄
(
あくまで
)
も躊躇して居るキニゼイに告別して行つて
仕舞
(
しま
)
ふと、キニゼイ先生も
終
(
つひ
)
に決心して
許嫁
(
いひなづけ
)
を
突除
(
つきの
)
け同志の
後
(
あと
)
を追つて
行
(
ゆ
)
く。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
饗ばれる学生は
多勢
(
おほぜい
)
だし、饗ぶのは
唯
(
たつた
)
二人だしするから、
珈琲屋
(
カフエー
)
位で済ます事に
定
(
き
)
めたのは、流石に頭脳明晰であるが、さて肝腎の生徒にそれを伝へる段になると、急に頭が変になつて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
預
(
あづ
)
けた
預
(
あづ
)
からないの
争
(
あらそ
)
ひになつた
処
(
ところ
)
が、
出入
(
でい
)
りの
車力
(
しやりき
)
や
仕事師
(
しごとし
)
が
多勢
(
おほぜい
)
集
(
あつま
)
つて
来
(
き
)
て、
此奴
(
こいつ
)
は
騙取
(
かたり
)
に
違
(
ちが
)
ひないと
云
(
い
)
ふので、ポカ/\
殴
(
なぐ
)
つて
表
(
おもて
)
へ
突出
(
つきだ
)
したが、
証拠
(
しようこ
)
がないから
表向訴
(
おもてむきうつた
)
へることが
出来
(
でき
)
ない。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いつもは
多勢
(
おほぜい
)
の人の群の中に、いやにじろじろと
此方
(
こつち
)
を見る眼の中に、叮嚀に口をきく旅舎の人達の中にわるく皮肉になつたかれ等を見出すのが常であるのに——今はさういふものからすべて離れて
山間の旅舎
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
多勢
(
おほぜい
)
の人間は
何
(
なに
)
も知らずにゐる。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
南無冥加
(
なむみょうが
)
あらせたまへ!
多勢
(
おほぜい
)
育
(
そだ
)
てた
嬰兒
(
あかさん
)
の
中
(
うち
)
で
最
(
いっ
)
ち
可憐
(
いたいけ
)
であったはお
前
(
まへ
)
ぢゃ。
其
(
その
)
お
前
(
まへ
)
の
御婚禮
(
ごこんれい
)
を
見
(
み
)
ることが
出來
(
でく
)
れば、
予
(
わし
)
の
本望
(
ほんまう
)
でござります。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
他
(
ほか
)
に
多勢
(
おほぜい
)
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
るものを、
女
(
をんな
)
の
身
(
み
)
で、とさう
思
(
おも
)
つて、うつちやつては
行
(
ゆ
)
きたくなし、さればツて
見
(
み
)
ても
居
(
ゐ
)
られず、ほんとに
何
(
ど
)
うしようかと
思
(
おも
)
つて、はツ/\したんだから
迷子
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
巴里
(
パリイ
)
へ著いてまだ一ヶ月にしかならないおれは、突然
多勢
(
おほぜい
)
の若い女の間へまじつたので
少
(
すくな
)
からずどぎまぎした。主人の紹介した所に
由
(
よ
)
ると、どの女の名の上にもマダムが附いて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
多勢
(
おほぜい
)
の
旅人
(
たびびと
)
が
腰掛
(
こしか
)
けて、めづらしさうにお
蕎麥
(
そば
)
のおかはりをして
居
(
ゐ
)
ました。
伯父
(
をぢ
)
さんは
父
(
とう
)
さん
達
(
たち
)
にも
山
(
やま
)
のやうに
盛
(
も
)
りあげたお
蕎麥
(
そば
)
を
奢
(
をご
)
りまして、
草臥
(
くたぶ
)
れて
行
(
ゆ
)
つた
足
(
あし
)
を
休
(
やす
)
ませて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
心臟
(
ハート
)
の
王樣
(
わうさま
)
と
女王樣
(
ぢよわうさま
)
とがお
着
(
ちやく
)
になり、
其
(
そ
)
の
玉座
(
ぎよくざ
)
につかせられました
時
(
とき
)
、
多勢
(
おほぜい
)
のものどもが
其周
(
そのまは
)
りに
集
(
あつ
)
まつて
來
(
き
)
ました——
骨牌
(
カルタ
)
の
一
(
ひ
)
ト
包
(
つゝみ
)
と
同
(
おな
)
じやうな、
小鳥
(
ことり
)
や
獸
(
けもの
)
が
殘
(
のこ
)
らず、
軍人
(
ネーブ
)
は
鎖
(
くさり
)
に
繋
(
つな
)
がれて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
多勢
(
おほぜい
)
の人間が眠つてゐる。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
此時
(
このとき
)
、
領主
(
りゃうしゅ
)
公爵
(
こうしゃく
)
、
多勢
(
おほぜい
)
の
從者
(
じゅうしゃ
)
を
引連
(
ひきつ
)
れて出る。モンタギュー
長者夫婦
(
ちゃうじゃふうふ
)
、カピューレット
長者夫婦
(
ちゃうじゃふうふ
)
、
其他
(
そのた
)
多勢
(
おほぜい
)
出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
通
(
とほ
)
りがかりのものは
多勢
(
おほぜい
)
あつた。
女中
(
ぢよちう
)
も、
間
(
あひだ
)
は
離
(
はな
)
れたが、
皆
(
みな
)
一齊
(
いつせい
)
に
立留
(
たちどま
)
つて、
陽
(
ひ
)
を
仰
(
あふ
)
いだ——と
言
(
い
)
ふのである。
私
(
わたし
)
は
聞
(
き
)
いて、
其
(
そ
)
の
夫人
(
ふじん
)
が、
若
(
わか
)
いうつくしい
人
(
ひと
)
だけに、
何
(
なん
)
となく
凄
(
すご
)
かつた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
下宿人は
多勢
(
おほぜい
)
居るが家族と一緒に食事をするのは僕の外に四人の美しい娘だけだ。
此
(
この
)
家の細君が
余程
(
よほど
)
変つて居て
間
(
ま
)
があればピアノに
向
(
むか
)
ふか、でなくば
踊
(
をどり
)
の真似をして高い声で歌つて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
多勢
(
おほぜい
)
のものは
殘
(
のこ
)
らず
言下
(
ごんか
)
に、
鼠
(
ねずみ
)
を
中心
(
まんなか
)
にして
大
(
おほ
)
きな
輪
(
わ
)
を
作
(
つく
)
つて
坐
(
すわ
)
りました。
愛
(
あい
)
ちやんは
怪訝
(
けゞん
)
な
顏
(
かほ
)
しながら
眼
(
め
)
を
離
(
はな
)
さず
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ました、でも
早速
(
さつそく
)
乾燥
(
かわか
)
さなければ
屹度
(
きつと
)
惡
(
わる
)
い
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
くと
思
(
おも
)
ひましたから。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“多勢”の意味
《名詞》
多くの人達。大勢。
(出典:Wiktionary)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
勢
常用漢字
小5
部首:⼒
13画
“多勢”で始まる語句
多勢子