“多勢子”の読み方と例文
読み方割合
たせこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半蔵が年上の友人、中津川本陣の景蔵は、伊那にある平田同門北原稲雄の親戚しんせきで、また同門松尾多勢子たせことも縁つづきの間柄である。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
駒場こまばの医者山田文郁ぶんいく浪合なみあい増田ますだ平八郎に浪合佐源太さげんたなぞの顔も見える。景蔵には親戚しんせきにあたる松尾誠(多勢子たせこの長男)もわざわざ伴野とものからやって来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
岩倉家の周旋老媼しゅうせんばばとまで言われて多くの志士学者などの間に重きをなしている松尾多勢子たせこのような活動的な婦人が帰郷後の月日をむなしく送っているはずもない。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)