“松尾多勢子”の読み方と例文
読み方割合
まつおたせこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婦人ながらに国学者の運動に加わって文久年代から王事に奔走した伊那伴野いなともの村出身の松尾多勢子まつおたせこの名もその参列者の中に見いだされた。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
文久年代に上京した伊那伴野ともの村の松尾多勢子まつおたせこ、つづいて上京した美濃中津川みのなかつがわ浅見景蔵あさみけいぞう、いずれもまず彼のもとに落ちついて、伊勢屋に草鞋わらじをぬいだ人たちだ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
飯田の在の伴野とものという村には、五十歳を迎えてから先師没後の門人に加わり、婦人ながらに勤王の運動に身を投じようとする松尾多勢子まつおたせこのような人も出て来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)