“争”のいろいろな読み方と例文
旧字:爭
読み方割合
あらそ51.5%
あらそい15.9%
いか12.1%
いさか10.6%
あらそひ2.3%
あら1.5%
あらが1.5%
イカデカ1.5%
いかで0.8%
あらさ0.8%
きそ0.8%
イカ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鐘(かね)が鳴(な)ると、生徒(せいと)らは、先(さき)を争(あらそ)って廊下(ろうか)から外(そと)へとかけ出(だ)しました。そのとき、良(りょう)一は、先生(せんせい)が教員室(きょういんしつ)へいかれる後(あと)を追(お)ったのです。
僕が大きくなるまで (新字新仮名) / 小川未明(著)
かんじんの娘が逝(なくな)ってからも土人達は争(あらそい)をつづけました。そうして一人一人死んで行き遂々土人達は一人残らず滅びて行って了いました。
知る者にあらず争(いか)でか料理通の言なりというべき就中(なかんずく)小説の如(ごと)きは元来その種類さまざまありて辛酸甘苦いろいろなるを五味を愛憎する心を
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
この何年か、毎日のようにくりかえしてきた争(いさか)いを、こんなところでまた巻きかえすのかと、阿曽はうんざりするより情けなくなった。
白雪姫 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
さうしてゐると、不思議なことに、家の人達の気持が和やかになつて、今まで何か争(あらそひ)があつても、自然にとけてしまふといふわけです。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
今の世は頻(しき)りに体育論と智育論との争(あら)そいがあるけれどもそれは程(ほど)と加減(かげん)によるので、智育と体育と徳育の三つは蛋白質(たんぱくしつ)と脂肪(しぼう)と澱粉(でんぷん)のように程や加減を測って配合しなければならん。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そしてわたしを引廻す少年の圧制振りを大満足をもって眺め、それに就て争(あらが)うわたしの不平さえ、快い噂のように笑みくずれて聞き惚れるのであった。
美少年 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
近年随二落シテ乎稗史院本之泥中ニ一汚二塗シテ姓名ヲ一遂ニ不レ能脱スルコト二其ノ窠窟ヲ一、雖レ然彼レ自ラ為二李漁金人瑞之流亜ト一文客争(イカデカ)許レ之乎(ヤ)、僧咍然トシテ笑而不レ応ゼ
夜は山精木魅(さんせいもくび)の出でて遊ぶを想はしむる、陰森凄幽(いんしんせいゆう)の気を凝(こら)すに反してこの霽朗(せいろう)なる昼間の山容水態は、明媚(めいび)争(いかで)か画(が)も如(し)かん、天色大気も殆(ほとん)ど塵境以外(じんきよういがい)の感無くんばあらず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
岩代の燧岳(ひうちたけ)、越後の駒(こま)が岳(たけ)、八海山等皆巍然(ぎぜん)として天に朝(てう)し、利根水源たる大刀根岳は之と相拮抗(きつこう)して其高きを争(あらさ)ふ、越後岩代の地方に於ては决(けつ)して雪(ゆき)を見ざるに
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
こんな詰まらぬ法螺談(ほらばなし)も、盗跖(とうせき)は飴(あめ)を以て鑰(かぎ)を開くの例で、随分有益な参考になるというのは、昨今中央政府の遣り方の無鉄砲に倣い、府県争(きそ)うて無用の事業を起し、無用の官吏を置くに随い
而陸奥基衡ガ堂ノ額ナリケリト令レ聞給テ、争(イカ)デサル事有トテ、御厩舎人菊方ヲ御使ニテ、被二召返一ケリ。基衡雖レ廻二秘計一、不二承引一。遂ニ責取テ三ニ破テ帰参云々。
奥州における御館藤原氏 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)