“抗争”のいろいろな読み方と例文
旧字:抗爭
読み方割合
こうそう50.0%
あらそい33.3%
てむか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供こどもちいさな肉体にくたい可憐かれんたましいは、病菌びょうきんが、内部ないぶから侵蝕しんしょくするのと、これを薬品やくひん抗争こうそうする、外部がいぶからの刺激しげきとで、ほとんどえきれなかったのであります。
雲と子守歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)
磯五と若松屋の抗争あらそいが、音もなく燃えさかる火のようなものに思えて、お高は、じぶんのからだがじりじり焼けてゆくような気がした。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
と言つた調子で、松太郎は、継母ままははでもあしらふ様に、寝床の中に引擦り込んで、布団をかけてやる。渠は何日いつしか此女を扱ふ呼吸こつを知つた。悪口あくたい幾何いくらいても、別に抗争てむかふ事はしないのだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)