“こうそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
宏壮28.8%
倥偬7.6%
宏荘4.5%
抗争4.5%
鏗鏘4.5%
向僧3.0%
広宗3.0%
構想3.0%
江総3.0%
行装3.0%
(他:23)35.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同氏は先申す通り、博識で、美術界のために大いに尽くされた方で、池の端に宏壮こうそうな邸宅を構えておられました。
青い若葉のかげそびえる宏壮こうそうな西洋館が——大きい邸宅のそろっている此界隈かいわいでも
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
しかも倥偬こうそうの際に分陰ふんいんぬすんで記しつけたものと見えて大概の事は一句二句で弁じている。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兵馬倥偬こうそうを極める唯今のやうな時局下に、私は無慙な閑談を試みたとがめを蒙るかもしれない。
柘榴の花 (新字旧仮名) / 三好達治(著)
それは宏荘こうそうとまでは行かずとも、相当の構えの家であり、もちろん私の借家とは雲泥の差があった。
御萩と七種粥 (新字新仮名) / 河上肇(著)
院の御殿は南に淀川、東に水無瀬川の水をひかえ、この二つの川の交わる一角にって何万坪という宏荘こうそうな庭園を擁していたにちがいない。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
光枝は、帆村と抗争こうそうしながら、そのとき脳裏のうりに電光の如くひらめいたものがあった。
什器破壊業事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なぜなら政治が国家の意思を創造決定し、その実現に最高の指導を与えるには、国家の中で対立し、分化し、相剋そうこくし、抗争こうそうしているいろいろの意思や、利害や、勢力を統合しなければならないからである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
人性の内底に鏗鏘こうそうの音を傾聴するところ、そこにみなぎる歓喜の声と共に詩は生まれ、芸術は育つ。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
やうやうにこのわざを試みてより半年に足らぬほどに、その声鏗鏘こうそうとして聞く者耳をそばだつ。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
富田とんだしょうは、美濃尾張のあいだにある一向僧こうそう坊主領ぼうずりょうであった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「一向僧こうそうですぞ、敵のまわし者にちがいありません」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ、ではかつて、黄巾の乱の折、広宗こうそうの野や潁川えいせん地方にあって、武名を鳴らした無名の義軍を率いていた人か」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その後先生はどうしたかと、時おり、思い出すのでしたが、近頃うわさに聞けば、盧植先生は官に仕えて、中郎将ちゅうろうしょうに任ぜられ、今では勅令をうけて、遠く広宗こうそう(山東省)の野に戦っていると聞きます。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秀吉は秀吉で、かの女の将来と境遇に、ひとりおもわくの構想こうそうがある。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
構想こうそう
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
紇は後にちん武帝ぶていのために誅せられたが、彼は平素から江総こうそうと仲がよかった。
紇の従者の江総こうそうという者が、その小供を隠匿して養育したが、至って敏捷活発で、鬼神の言ったとおり、後に文字を識り、書を著わして家名を揚げたのであった。
美女を盗む鬼神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
外国使臣一行の異様な行装こうそうを見ようとして遠近から集まって来た老若男女の群れは京都の町々をうずめた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それ以前にも三味線しゃみせんを肩に載せ、足駄あしだばきにねエさんかぶりなどという異様な行装こうそうで、春の野路のみちを渡り鳥のごとく、わめきつれてくる盲女の群があって、これも尋ねるとみな越後から来たとっていた。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼が平生へいぜい蓄積したる骯髒こうそう邁往まいおうの気、一時に沸発し、正に非常の事を為し、以て非常の功を立てんとす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
骯髒こうそうであった。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
けだし聖人せいじん君子くんし高僧こうそう等より見れば、普通にわれわれの賞賛する武勇は猛獣もうじゅうの勇気に類したもので、孟子もうしのいうところの匹夫ひっぷの勇に過ぎぬ。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
それは元、インドの仏像ぶつぞうのひたいにはめこんであったのを、ある悪い船のりがえぐり取って、盗んでいった。そしてそれをチャン爺さんに売りつけた。するとインドの高僧こうそうが船のりにけてはるばる取返しにきたんだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼処そこでもない此処ここでもないと勝手次第にさそうな地所じしょを見立てゝ、いよ/\芝の三田みたにある島原しまばら藩の中屋敷が高燥こうそうの地で海浜かいひんの眺望も良し
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それでもなかなか格好な家が見当らないと見えて幾日か過ぎましたが、或る日、父は、「今日こそ好い家を見附けた」といってその模様を話されるところを聞くと、その家は学校へ三丁位、土地が高燥こうそうで、至って閑静で、第一水が良い。
蛇に随って巌穴に入り、黄巣こうそうが手ずからうずめた無数の金銀を得大いに富んだというが、世俗白鼠を大黒天
唐の黄巣こうそうが乱をし金陵を攻めんとした時、弁士往き向うて王の名はそう、それが金に入ると鏁となるとおどしたのですなわち引き去った(『焦氏筆乗』続八)とあると同日の談だ。
あの広壮こうそうな建物という建物は一つとして影をとどめず、壁は、歯のぬけた歯茎はぐきのようになっていた。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
みちに魯の北境庚宗こうそうの地で一美婦を見た。
牛人 (新字新仮名) / 中島敦(著)
大都の康荘こうそうは年々面目を新にするに反して窮巷屋後きゅうこうおくご湫路しゅうろは幾星霜を経るも依然として旧観をあらためず。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
矢島優善やすよしは弘前にとどまっていて、戦地から後送こうそうせられて来る負傷者を治療した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
長流ハ滾滾こんこんトシテ潮ハ満チ石ハ鳴ル。西ニ芙蓉ふようヲ仰ゲバ突兀万仞とっこつばんじん。東ニ波山ヲレバ翠鬟すいかん拭フガ如シ。マタ宇内ノ絶観ナリ。先師慊叟こうそうカツテ予ニ語ツテ、吾京師および芳山ノ花ヲ歴覧シキ。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
喜多村栲窓こうそうもまたこの年十一月九日に歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そして青幇の中には軟相なんそう硬相こうそうとの二大別があって、軟相は更に架相かそう吃相きっそうとに分れて居る。
馬岱は、紅槍こうそうをひねって、それを迎え、戦うことしばし、敵の力量を察して、
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
茭粽こうそう手に在り」云々の詩がある所以だ。
山崎合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
四谷よつやさめばし赤坂離宮あかさかりきゅうとの間に甲武鉄道こうぶてつどうの線路をさかいにして荒草こうそう萋々せいせいたる火避地ひよけちがある。
藁葬こうそうという悲しくも悲しき事を取行とりおこなわせ玉わんとて、なかの兄と二人してみずから遺骸いがいきて山麓さんろくに至りたまえるに
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「わははは、何を戸惑うて。——これ両人、きょうはいにしえ鴻門こうもんの会ではないぞ。いずくんぞ項荘こうそう項伯こうはくを用いんや、である。のう劉皇叔りゅうこうしゅく
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「書経に、高宗こうそうは服喪中の三年間口をきかなかった、とありますが、どういう意味でございましょうか。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
威儀おごそかにかれらの着席せるとき、正面の戸は再びひらきて、高爽こうそうの気を帯び、明秀のかたちそなえたる法官はあらわれたり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
関ヶ原役の後から、彼が、天涯漂泊てんがいひょうはくの一さすらいびとであったことは、疑う余地もないことといえる。しかしその間の足蹟は、まったく、雪上の鴻爪こうそうみたいなものである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)