“てむか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手抗35.5%
抵抗25.8%
手向12.9%
反抗9.7%
手対6.5%
手坑3.2%
抗争3.2%
抗爭3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この内に、御不審のかかった人間が潜伏しおるとの報(し)らせである。手抗(てむか)う者は、用捨(ようしゃ)なく六波羅へ曳くぞ。邪魔するな」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
不意ではあり何のことだか夢のような心持で、抵抗(てむか)いもせず扈(つ)いてゆくと、その男は私を蕗子の家の表口から連れこみました。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
一時は僕もハッとして、君に手向(てむか)おうとまでしましたが、考え直して見ると、そんなことをした所で、僅か半月か一月今の歓楽を延すことが出来る丈けです。それが何でしょう。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
始めてその部下から反抗(てむか)われたのだ。憤懣の気を休めようと機械的に傍(そば)にあった夕刊を取り上げて見ると、大文字(だいもんじ)の社会記事が目に付いた。
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
それ占(し)めたといふのであつたらう、忽ちに手対(てむか)ふ者を討殺(うちころ)し、七八艘(さう)の船に積載した財貨三千余端を掠奪し、かよわい妻子を無漸(むざん)にも斬殺(きりころ)してしまつたのが、同月十九日の事であつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
ガッシリした町人体(てい)の、大地に膝を突いて屈(かが)まっている様子、手坑(てむか)いすべき態度でないのは分っているが、嫌なことには此奴(こいつ)も一本、銀のギラつく磨きの十手を
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と言つた調子で、松太郎は、継母(ままはは)でも遇(あしら)ふ様に、寝床の中に引擦り込んで、布団をかけてやる。渠は何日(いつ)しか此女を扱ふ呼吸(こつ)を知つた。悪口(あくたい)は幾何(いくら)吐(つ)いても、別に抗争(てむか)ふ事はしないのだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と言つた調子で、松太郎は、繼母でも遇(あしら)ふ樣に、寢床の中擦り込んで、布團をかけてやる。渠は何日しか此女を扱ふ呼吸(こつ)を知つた。惡口は幾何吐いても、別に抗爭(てむか)ふ事はしないのだ。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)