“抵抗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ていこう35.3%
てむかい15.7%
てむか15.7%
てむかひ9.8%
ていかう5.9%
たわい3.9%
あらがひ2.0%
あらそい2.0%
さから2.0%
さからい2.0%
はむか2.0%
リフラクシオン2.0%
レジスタンス2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年しょうねん抵抗ていこうすることもできなく、またほかをあるいて、どうしようというかんがえもこらず、そのまましおしおと宿やどにもどってきました。
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
兵隊たちが穀物や牛馬などを取りにかかると、要るだけ取らせて、ちっとも抵抗てむかいしませんでした。次の村へ行くと、やはり同じことが起りました。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
しかし、それでも馬鹿たちは抵抗てむかわないで、ただ泣くだけでした。おじいさんが泣き、おばあさんが泣き、若い者たちも泣くのでした。
イワンの馬鹿 (新字新仮名) / レオ・トルストイ(著)
ふるへるやうな冷い風に吹かれて、寒威さむさ抵抗てむかひする力が全身に満ちあふれると同時に、丑松はまた精神こゝろ内部なかの方でもすこし勇気を回復した。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
こひちからである、ひと抵抗ていかうすることの出來できないちからである。此力このちから認識にんしきせず、また此力このちからおさるとおもひとは、此力このちかられなかつたひとである。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
直という女は、何処からどう押しても押しようのない女、丸で暖簾のれんのように抵抗たわいないかと思うと、突然変なところへ強い力を見せる性格として描かれている。
漱石の「行人」について (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
で、瞬間、なんの抵抗あらそいも示さずに、充分抱きつかせておいて、……調子に乗りきったつづみの与吉が
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
彼は始めてこの年若な一少年の頑固な抵抗さからいに出会って気狂きちがいのように怒った。彼はボートルレの肩を掴んで
藤原氏以来朝敵の数が殖えてるが、畢竟政権与奪の争ひをして不利益の位置に立つたものが朝敵呼ばゝりをされたので、此神州に生れて誰か天子様に抵抗はむかふ不届者があるもんか。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
文字通りの気持から言えば、身体に一種の抵抗リフラクシオンを感じるのであった。だから夜更けて湯へゆくことはその抵抗だけのエネルギーを余分に持って行かなければならないといつも考えていた。
温泉 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
抵抗レジスタンス」の必然のなかったころのフランス文学に、それが、どれほど歴史の頁からずれつつあるかを知らずに棲んだのだろう。