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抵抗
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てむかひ
ふりがな文庫
“
抵抗
(
てむかひ
)” の例文
慄
(
ふる
)
へるやうな冷い風に吹かれて、
寒威
(
さむさ
)
に
抵抗
(
てむかひ
)
する力が全身に満ち
溢
(
あふ
)
れると同時に、丑松はまた
精神
(
こゝろ
)
の
内部
(
なか
)
の方でもすこし勇気を回復した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
どうかすると声が引き
拗
(
ち
)
ぎられ、押し流されようとするのを、さうはさせまいと
抵抗
(
てむかひ
)
する、その張り切つた気持を楽しむもののやうに、一段と声を強めて
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
捕虜は少しの
抵抗
(
てむかひ
)
もせずに、まるで自分の家へでも入るやうに落ちつき払つて村長の後ろにしたがつた。「カルポー、納屋をあけい!」と村長は村役人に言つた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
何
(
なに
)
が
旦那
(
だんな
)
だ。
捕虜
(
ほりよ
)
と
言
(
い
)
へ、
奴隷
(
どれい
)
と
呼
(
よ
)
べ、
弱者
(
じやくしや
)
と
嘲
(
あざけ
)
れ。
夢
(
ゆめ
)
か、
現
(
うつゝ
)
か、
分
(
わか
)
らん、
俺
(
おれ
)
は
迚
(
とて
)
も
貴様達
(
きさまたち
)
に
抵抗
(
てむかひ
)
する
力
(
ちから
)
はない。
残念
(
ざんねん
)
だが、
貴様
(
きさま
)
に
向
(
むか
)
ふと
手足
(
てあし
)
も
痺
(
しび
)
れる、
腰
(
こし
)
も
立
(
た
)
たん。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
只
(
たゞ
)
さへ病弱な身、まして疲れた後——思ふに、何の
抵抗
(
てむかひ
)
も出来なかつたらしい。血は雪の上を流れて居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
抵抗
(
てむかひ
)
も
成
(
な
)
らず
裸
(
はだか
)
にされて、
懷中
(
くわいちう
)
ものまで
剥取
(
はぎと
)
られた
上
(
うへ
)
、
親船
(
おやぶね
)
、
端舟
(
はしけ
)
も、
斧
(
をの
)
で、ばら/\に
摧
(
くだ
)
かれて、
帆綱
(
ほづな
)
、
帆柱
(
ほばしら
)
、
離
(
はな
)
れた
釘
(
くぎ
)
は、
可忌
(
いまはし
)
い
禁厭
(
まじなひ
)
、
可恐
(
おそろし
)
い
呪詛
(
のろひ
)
の
用
(
よう
)
に、
皆
(
みんな
)
奪
(
と
)
られて
了
(
しま
)
つたんです。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
丁度其中には、例の種牛も
恍
(
とぼ
)
け
顔
(
がほ
)
に交つて居た。見れば角は紅く血に染つた。驚きもし、
呆
(
あき
)
れもして、来合せた人々と一緒になつて取押へたが、其時はもう疲れて居た
故
(
せゐ
)
か、別に
抵抗
(
てむかひ
)
も為なかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
抵
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
抗
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“抵抗”で始まる語句
抵抗力
抵抗面