“捕虜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりこ53.2%
ほりょ40.5%
いけどり2.5%
ほりよ2.5%
とらわれ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大将は篝火かがりびで自分の顔を見て、死ぬか生きるかと聞いた。これはその頃の習慣で、捕虜とりこにはだれでも一応はこう聞いたものである。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「しようがないね、その敵のため、ぼくたちははじめから捕虜ほりょになってしまって……おや、へんだね、足許あしもとがゆらいでいるじゃないか」
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかるにようやく夜間となるや、今諸君かたがたが見られた通り、灌木や岩石に身を変じた敵方の軍兵を誘いにかけて捕虜いけどりに致したではござらぬか
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
なに旦那だんなだ。捕虜ほりよへ、奴隷どれいべ、弱者じやくしやあざけれ。ゆめか、うつゝか、わからん、おれとて貴様達きさまたち抵抗てむかひするちからはない。残念ざんねんだが、貴様きさまむかふと手足てあししびれる、こしたん。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人生の事意気に感ず! 私はすぐにお引き受け致し、わざと捕虜とらわれの身となってここへ参ったのでござります
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)