“とらわれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捕虜20.0%
囚人20.0%
囚虜20.0%
執著20.0%
虜囚20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人生の事意気に感ず! 私はすぐにお引き受け致し、わざと捕虜とらわれの身となってここへ参ったのでござります
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……以前まえかたご老師一行が青母衣あおほろ組の奴ばらに捕虜とらわれの身となられましたのを私計らず窺い知り、驚いて部落へ取って返し、この次第申し上げたその際にも涙一つおこぼしなく
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……おゝ、こちの雄鷹をば呼び返す鷹匠の声が欲しいなア、囚人とらわれの身ゆゑ声が嗄れて、高々とう呼ばぬ。
文章その他 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
三月余りを殆ど囚虜とらわれの身にひとしく過ごしたのであった。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
第八講 執著とらわれなきこころ
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
一時、したたかに水を呑んで、昏々こんこんの状におちていた凌振だったが、はっと気づくと、ここは宛子えんし城中の一閣、賊寨の聚議庁ほんまる、たしかに、虜囚とらわれとなった自分に相違ない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)