“囚虜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりこ50.0%
しゅうりょ16.7%
とらはれ16.7%
とらわれ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妻のウルリーケを見ればうなずかれるが、事実にも衡吉は、不覚なことに老いを忘れ、あの厭わしい情念の囚虜とりことなっているのだった。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
囚虜しゅうりょを幽閉したという深い井戸のような穴があった。夜にでもなったら古い昔のドイツ戦士の幻影がこの穴から出て来て、風雨にさらされた廃墟の上を駆け廻りそうな気がした。
異郷 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
悲しき、あぢきなき、囚虜とらはれの身のエークバは、ポリッセーナの死せるをみ、またこのなやめる者その子ポリドロを 一六—
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
三月余りを殆ど囚虜とらわれの身にひとしく過ごしたのであった。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)