“囚徒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうと83.3%
しゆうと16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つまりお蝶は、ころびばてれんを父とし囚徒しゅうとの後家を母として、その仲に生れながらの宿命をもって美しい娘と育ちました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしは、十ねん、二十ねん牢獄ろうごくにあった囚徒しゅうとが、放免ほうめんされたあかつき日光にっこうのさんさんとしてみなぎる街上がいじょうへ、されたときのことを想像そうぞうしたのであります。
自由 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二萬六千にまんろくせん人口中じんこうちゆう地下室ちかしつ監禁かんきんされてゐた一名いちめい囚徒しゆうとのぞほかこぞつて死滅しめつしたことにおい有名ゆうめいである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
このこと西暦せいれき千九百二年せんくひやくにねん五月八日ごがつやうかマルチニックとうプレーさん噴火ふんかついしるしたとほりであるが、サンピール二萬六千にまんろくせん人口中じんこうちゆう生存者せいぞんしや地下室ちかしつ監禁かんきんされてゐた一名いちめい囚徒しゆうとのみであるので
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)