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囚虜
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とりこ
ふりがな文庫
“
囚虜
(
とりこ
)” の例文
妻のウルリーケを見れば
頷
(
うなず
)
かれるが、事実にも衡吉は、不覚なことに老いを忘れ、あの厭わしい情念の
囚虜
(
とりこ
)
となっているのだった。
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
月代毛
(
さかやき
)
も延びた。顔色も蒼白く成った。眼の窪んだのが自分ながら驚かれるので有った。正しく妖魔の
囚虜
(
とりこ
)
と成ったので有った。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして、静かに顔をめぐらして、
岩城
(
いわしろ
)
の明かりを、もの欲しげに見やるのだったが、その時、軍船の
舵機
(
だき
)
が物のみごとに破壊された。新しい
囚虜
(
とりこ
)
を得た、歓呼の
鯨波
(
とき
)
が、ドッといっせいに挙がる。
紅毛傾城
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
囚
常用漢字
中学
部首:⼞
5画
虜
常用漢字
中学
部首:⾌
13画
“囚”で始まる語句
囚
囚人
囚徒
囚人輿
囚身
囚獄
囚奴
囚人席
囚人車
囚塀