“とりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
24.9%
20.4%
捕虜15.2%
9.3%
擒人7.1%
3.7%
俘虜3.3%
取籠3.0%
俘囚2.6%
取込1.9%
取混1.1%
囚虜1.1%
取越0.7%
囚人0.7%
0.7%
取子0.4%
取構0.4%
取粉0.4%
因虜0.4%
捕子0.4%
捕擒0.4%
擒虜0.4%
浮虜0.4%
生擒0.4%
0.4%
鳥子0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その未練をこの頃考へ出すのをなるべく避けてゐて、而も私はそれにすつかりにされ、容赦なくまれ虐げられてゐたのであつた。
或る個人は歴史的(社会的)感覚を持つが故にこの虚偽形態を犯さず、他の個人は之を持たないが故にこの虚偽形態のとなる。
イデオロギーの論理学 (新字新仮名) / 戸坂潤(著)
生きて八上の城へせ帰ったものは、十人に足らなかったろう。——その余の小者はすべて明るいうちに捕虜となっていたものだった。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これらの要素が相寄って、次第次第に彼女をある慾望のにしてしまったのであった。もう今では、夜も昼も彼女の想念には一つことしかない。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
つまりこの風車の別荘は、そういう商取引において、よい都合を与える上級船員たちを擒人にしておく、商法の捕虜収容所だった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふまでもく、面影姿は、古城天守つた、最惜のまゝ、と豁然としてると同時に、にはつて
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うすると、んで、想像げた……俘虜模型彫像が、一団く、沼縁にすらりとつ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ば懸たりけるるより大膳ははれしと思ければ刀引拔勢ひ縱横十文字に切て廻り切死せんとくを大勢にて取籠めつゝ階子を以て取押へ漸く繩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
されどわが嘗て受けし教と、けるとは、俘囚たるにあらずして、君等が間に伍すべきやうなし。これを聞きて、我を伴ひ來し男の顏は、忽ちなる色を見せたり。
さゝくたらしを、ほう/\といてうまがつて、燒豆府ばかりを手元取込み、割前は、領分を、片隅へ、群雄割據地圖つて、眞中もつを
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
取混みのところを氣の毒だが、錢形の親分が、どうしても一萬兩の金を今日明日中に見付けてやらうと言ふんだ」
月代毛も延びた。顔色も蒼白く成った。眼の窪んだのが自分ながら驚かれるので有った。正しく妖魔の囚虜と成ったので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
何處へお客樣にあるいてたのと不審てられて、取越しの御年始さと素知らぬをすれば、つてるぜ三十日年始けるいやな、親類へでもきなすつたかとへば
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
山の上には煩悩の種がないと云う、上人のお言葉を頼みにしては居るものゝ、自分はいつしか煩悩の囚人となって居るのではあるまいか。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
すでに自分が勝ち味になっているという自覚は、葉子に反動的な寛大な心を与えて、夫人が事務長をにしようとしている事などはてんで問題にはしまいとした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
奥州のオシラサマには取子と名づけて、多くの少年少女の特別な保護を受ける者があった。それが祭の日には座になって神と共に一日を遊んだ。
八州にでも取構まれ、さアと云う時は此の千島禮三と大夫が居らん時はぶる/\して先へ逃げ出す役に立たず、畢竟己が骨を折ったから己が抱いて寝るのだ
鏡餅の腰を高く、あまり取粉を使わずに色沢のよいものを作ろうとすれば、相応に手腕のある餅搗きを頼まなければならぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
現に、騎西家の人達は、その奇異因虜となって、いっかな涯しない、孤独と懶惰の中で朽ちゆかうとしていたのであった。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
コは「人」の義で、江戸ッ子、捕子(囚人)などの「コ」であり、ヤッコは「ッコ」、すなわち「家の人」で、その家に従属するものの義であろう。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
それ捕擒にせよとばかり、水寨の内から一陣の船手が追いかけてきた。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「玄徳の妻子は、そちの手に預けるから、徐州の城へ移して、固く守っておれ。擒虜の女子供をあなどって、みだりに狼藉する兵でもあったら、これを以て斬り捨ててさしつかえない」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがためにさまとおは、ついに軍勢のために、浮虜となってしまいました。——
春の日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
左門へ立ち向かっては子供のようにあしらわれる頼母ではあったが、本来がれた腕前、博徒や用心棒に対しては段違いに強く、瞬間に四人を斃し、二人を追い、二人を生擒にしてしまったのである。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
既に以て秦大津父は山で二狼の闘うを見、馬より下って口手を洗い浄め、汝これ貴き神にして、麁行を楽しむ、もし猟師に逢わばにされん、速やかに相闘うをやめよと祈って
その夫人の鳥子——知っての通りこれは女ガイド上りの社交婦人で、若菜に劣らぬ美人だ、年は二十五六、それから、近頃急テンポで若菜と親しくなった、音楽ファンの岡崎敬之助
音波の殺人 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)