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俘囚
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とりこ
ふりがな文庫
“
俘囚
(
とりこ
)” の例文
その広汎なる知識をもってしても遂に想像できなかったほどの超人的女性の
俘囚
(
とりこ
)
となってしまって、今は黄色い悲鳴をあげるしか術のないいとも惨めな有様とはなった。
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
されどわが嘗て受けし教と、
現
(
げん
)
に
懷
(
いだ
)
ける
見
(
けん
)
とは、
俘囚
(
とりこ
)
たるにあらずして、君等が間に伍すべきやうなし。これを聞きて、我を伴ひ來し男の顏は、忽ち
嚴
(
おごそか
)
なる色を見せたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
黒吉は、既にこの
常人
(
ひと
)
の窺ってはならぬ「白日の妖夢」の
俘囚
(
とりこ
)
となってしまったのであった。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
孫一
(
まごいち
)
も其の一人だつたの……此の人はね、乳も涙も
漲
(
みなぎ
)
り落ちる
黒女
(
くろめ
)
の
俘囚
(
とりこ
)
と
一所
(
いっしょ
)
に、島々を
目見得
(
めみえ
)
に廻つて、其の
間
(
あいだ
)
には、日本、日本で、見世ものの小屋に置かれた事もあつた。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それ故恋愛に破れたばかりに残る半生を失ふ人さへ数多いのは今更申すまでもありませんけれど、さうした人々の破綻は余りにも熾烈な情熱の
俘囚
(
とりこ
)
となつたばかりからではないでせうか。
〔婦人手紙範例文〕
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
▼ もっと見る
孫一
(
まごいち
)
も
其
(
そ
)
の
一人
(
ひとり
)
だつたの……
此
(
こ
)
の
人
(
ひと
)
はね、
乳
(
ちゝ
)
も
涙
(
なみだ
)
も
漲
(
みなぎ
)
り
落
(
お
)
ちる
黒女
(
くろめ
)
の
俘囚
(
とりこ
)
と
一所
(
いつしよ
)
に、
島々
(
しま/″\
)
を
目見得
(
めみえ
)
に
𢌞
(
まは
)
つて、
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
には、
日本
(
につぽん
)
、
日本
(
につぽん
)
で、
見世
(
みせ
)
ものの
小屋
(
こや
)
に
置
(
お
)
かれた
事
(
こと
)
もあつた。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
俘囚
(
とりこ
)
というものが、いかに惨めなものであるかということを、二人の盟友は別々に同じ事を感じ合った。向うへつれてゆかれるのは自分だけだと知って、佐々は大隅の方に別れを眼でつたえた。
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
地下道の
俘囚
(
とりこ
)
地球盗難
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“俘囚”の解説
俘囚(ふしゅう)とは、陸奥・出羽の蝦夷のうち、蝦夷征伐などの後、朝廷の支配に属するようになった者を指す。夷俘とも呼ばれた。
また、主に戦前戦中には戦時捕虜の身分にあるものも俘囚と呼んだ。
(出典:Wikipedia)
俘
漢検1級
部首:⼈
9画
囚
常用漢字
中学
部首:⼞
5画
“俘”で始まる語句
俘
俘虜
俘虜救恤事務