“小屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こや69.2%
ごや15.4%
こいえ3.3%
しょうおく3.3%
をや2.2%
コッテエヂ1.1%
こいへ1.1%
せうおく1.1%
カーズ1.1%
クルーブヒュッテ1.1%
コルト1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
りたてのかべ狹苦せまくるしい小屋こや内側うちがはしめつぽくかつくらくした。かべつち段々だん/\かわくのが待遠まちどほ卯平うへい毎日まいにちゆかうへむしろすわつてたいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それからは、まいばん、くらくなりますと、ノロ公はじぶんのいつもの寝場所ねばしょをぬけだして、あき小屋ごやへいくことにしているのでした。
自分は家族を連れて鎌倉に暑さを避け、山に近き一小屋こいえを借りて住んでいた。ある夜のこと、月影ことにえていたのでひとり散歩して浜に出た。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
最も清きもの最も愛すべきものには朝より夕まで、月みちてより月かくるまで、彼の視線は一小屋しょうおくの壁に限られ、聴くべきものとては彼の援助たすけを乞う痛めるものの声あるのみ
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
彼方をちかた赤土はにふ小屋をやこさめとこさへれぬ身に我妹わぎも 〔巻十一・二六八三〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
小屋コッテエヂのすぐ傍らの大きなもみの木から、アカハラが一羽、うれしさうに啼きながら飛び下りてきて、その窓の下で餌をあさり出した。
巣立ち (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
場所ばしよは、立出たちいでた休屋やすみや宿やどを、さながらたに小屋こいへにした、中山半島なかやまはんたう——半島はんたうは、あたかりうの、かうべ大空おほぞららしたかたちで、ところあぎとである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
岩下或は渓間に一小屋せうおくを構臼を長柄杵ながえぎね(大坂踏杵ふみきね也)を設け、人のふむべき処にくぼみをなして屋外に出す。泉落て凹処降る故、たちまち水こぼる。こぼれて空しければ杵頭しよとう降りて米穀ける也。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
山岳会の出品に、木造の小屋クルーブヒュッテがあったが、形もよし、東屋がわりに庭先きに一つ欲しいと思った。博覧会が終ると、いずれどこかへ持ってゆくんだろうが、どの山に建てるのか聞かなかった。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
パラスは云う、この記述から推せば、彼らの小屋コルトの悪臭や毒気や湿気がいかなるものであるかは、容易に察知し得よう、と2