“龍”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
たつ35.9%
りゅう26.6%
りう20.3%
りよう14.1%
りやう1.6%
ロン1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たつかみなりのようなものとえた。あれをころしでもしたら、このほういのちはあるまい。おまへたちはよくたつらずにた。ういやつどもぢや」
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
その辺はりゅうひげなぞの深い草叢くさむらをなして、青い中に点々とした濃い緑が一層あたりを憂鬱ゆううつなくらいに見せているところである。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
みねにじである、たににしきふちである。……信濃しなのあき山深やまふかく、しもえた夕月ゆふづきいろを、まあ、なんはう。……ながれ銀鱗ぎんりんりうである。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
餘り氣にかゝるので、竹丸は納戸の前まで忍び足で行つて、幾度か躊躇ためらひつゝ、青地に金粉でりようの丸をおいた襖を細目に開けて内をのぞいた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
硝煙せうえん朦朧もうらうたる海洋かいやうたゝかひに、海底戰鬪艇かいていせんとうていりやうごとく、しやちごとく、怒濤どたうつて駛走しさうしつゝ、明鏡めいきやううつ海上かいじやう光景くわうけい展眸てんばうして、發射旋廻輪はつしやせんくわいりん一轉いつてんまた一轉いつてん敵艦右舷てきかんうげんきたれば右舷うげん水雷すいらいこれ轟沈がうちん
ロン! ロン!」
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)