“たつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:タツ
語句割合
31.3%
18.5%
11.2%
9.0%
8.2%
3.9%
3.4%
3.0%
出発1.3%
1.3%
(他:21)8.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おっとった。そのあしがられちゃかなわない。たつどん、うらたらいみずみな」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
たつ一は、のどもやぶれよとばかりに、大声おおごえげて、万歳ばんざいたびとなえたのでした。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
何時いつ大陸たいりくたつして、何時いつ橄欖島かんらんたうおもむべしといふ目的あてもなければ
してかれは一くわだてたことその目的もくてきたつするまではまぬひとであるから
にはには子供等こどもら村落むらものがぞろつとたつこのさわぎをわらつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
いらしつて御覽下ごらんくださりませとさきたつ案内あんないをすれば、心配しんぱいらしくひげをひねりて
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「早速たつくちの評定所へいらつしやいませ、御老中に此旨を申上げて、夜の明けぬ間に討手を差向けられるやう——」
町方で探索の手が届かなければ、その旨を御奉行から、大目付へ申し達し、たつくち評定所へ、改めて御家老なり御用人なりを
えがける鬼火ひとだまの如き一条ひとすじみゃくが、たつくちからむくりといて、水を一文字いちもんじ
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
幸村は、屡々しばしば越前勢をなやましつつ、天王寺と一心寺との間のたつの丸に備えて士卒に、兵糧を使わせた。
真田幸村 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
すると爺さんも中折なかおれも急に消えて、その代り肥った吉川夫人の影法師が頭のたつを排してつかつか這入はいって来た。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
堂のたつを押さんとする時何心なく振り向けば十蔵はわが外套を肩にかけ片手にランプを持ちて事務室の前に立ちこなたをながめいたり。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
と……なにしろひどつてげたんです。たついまことなんです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たついまさきまでもらぬ他人たにん車夫くるまやさんとのみおもふてましたに御存ごぞんじないは當然あたりまへ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たつ此度こんどの仕事をうと身の分も知らずに願ひを上げたとやら、清吉の話しでは上人様に依怙贔屓えこひいき御情おこゝろはあつても
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
たつてにこ/\しようと思ふなら、その前に先づ痘瘡はうさうにかゝらなくつちや……。
「ああ、ちょっと」と私は呼びとめ、「いいかい爺さん。五千円をつかんだら、直ぐ横浜はま出発たつんだ。娘さんも連れて行くんだぜ」
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おらおど、明日の朝出発たつのだで。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
あたらしきむしろをしきならべ四方に注連しめをひきわたし、その中央ちゆうあうはたたつ
雪竿といへば越後のこととして俳句はいくにも見えたれど、此国に於て高田の外无用むようの雪竿さをたつところ昔はしらず今はなし。
あいちやんはうまれてから是迄これまでたつた一しか海岸かいがんつたことがないので
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
だけど、わたしはあのたまちやんをせてあげたいわ、しおまへたまちやんをたつた一でもやうものなら屹度きつとねこきになつてよ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
おもへばたつとき御勉強ごべんきやうざかりをれなどのためにとは何事なにごとぞや、いよいよこひあさましきもの果敢はかなきものくきもの
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そのおさなきがたつときなり、反對はんたいはねかへられなばおたみどのにも療治りようぢが六ツかしからん、そのさまれに遠慮ゑんりよらず
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「ええ。故郷おくに発程たつまでに、もう一遍御一緒に来て下さいよ、後生ですから」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
「実はもうちっとがあると、お前さんが望みとあれば、今夜にもまた昨夜ゆうべの家へ出向いて行って、陽気に一つ話をするんだがね、もう東京へ発程たつんだからそうしてはいられない。」
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
多方もう十兵衞が来さうなものと何事もせず待ちかくるに、時は空しく経過たつて障子の日晷ひかげ一尺動けど尚見えず
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
それから二月経過たつと磯吉はお源と同年輩おなじとしごろの女を女房に持って、渋谷村に住んでいたが、矢張やはり豚小屋同然の住宅すまいであった。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
自分じぶんつてゐたときよりはたしかに十ばい以上いじやうたつといしなやうながめられただけであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
たゞ平岡と事を決する前は、麺麭パンために働らく事をうけがはぬ心を持つてゐたから、あによめ贈物おくりものが、此際このさい糧食としてことに彼にはたつとかつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
詮方せうことなしに煙草の会社へ通つて居た十一になる娘を芳原よしはらへ十両でうつて、それも手数の何のツて途中へ消えて、手に入つたのはたつたお前、六両ぢやねいか、焼石に水どころの話ぢやねエ、其処そこで野郎も考へたと見える
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
自分じぶん注文通ちゆうもんどほり、喇叭らつぱこゑ人車じんしや小田原をだはら出發たつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
「いや、深切しんせつ難有ありがたいが、いま来たばかりのものに、いつ出程たつかは少しひどかろう。」
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おれがせつぱを助けると、思ふてちやつと出立たつてくれ。
移民学園 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
孟子いはク、ていヲ執ツテ以テ秦楚しんそノ堅甲利兵ヲたつスベシ……
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
内證ないしよう婦人ふじんなどおたはむれで、それで座敷ざしきとほせぬのであらう。ならなほことたつてとおつしやる。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「えッ。いつ故郷おくに立発たつんですッて」と、吉里は膝を進めて西宮を見つめた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
そこで、たつくち評定所に、対策の大評定がひらかれました。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それから半歳余りたつた頃、また周丹泉が唐太常をおとづれた。
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一先ひとまづ拙者が持歸もちかへつて三年たつのち貴君あなた差上さしあげることにたいものぢや
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
半年ばかりたつ何者なにものとも知れず、はかあばいて石をぬすさつたものがある。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
子供だちみんな震上ふるえあがって一同顔色を変えた、その晩はいとど物凄い晩なのに、今幽霊が来たというので、さあ子供だちは帰れないが、ここへ泊るわけにもゆかないので、皆一緒に、ぶるぶる震えながら、かたまってようやくの思いをして帰ったとの事だが、こればかりは、老爺おやじが窓のところへたつて行って
千ヶ寺詣 (新字新仮名) / 北村四海(著)