ボニン島物語ボニンとうものがたり
天保八年十二月の末、大手前にほど近い桜田門外で、笑うに耐えた忍傷沙汰があった。盛岡二十万石、南部信濃守利済の御先手物頭、田中久太夫という士が、節季払いの駕籠訴訟にきた手代の無礼を怒って、摺箔の竹光で斬りつけたという一件である。 奥州南部領は …
作品に特徴的な語句
した ぞろ 檳榔びろう 退すさ 上書あげがき 前方まえかた 相伴あい 先達せんだつて ばら たつ 人体じんてい でん すけ 政事しおき 下座しもざ さき とり 名子なこ そと 存寄ぞんじよ かん 御国おくに 恐山おそれさん 斑雪まだらゆき がら やわ ごう 盲暦めくらこよみ 絵解えと うち 見捨みすて 陸使おかづか つら のぼ 代物しろもの 保合もちあ 信恩のぶふさ うち 出居でい 利幹としもと 利済としただ 利視としみち 割場わりば くち かます 地味じみ 地頭じとう 塘松とうしょう 大風おおふう 天産てんさん 宿々しゅくじゅく 密事みつじ 山曲やまたわ 島主しまぬし 島裏しまうら 川隈かわくま 御配ごはい 慣例しきたり さら 旋風つむじ 明窓あかりまど 林木りんぼく 死態しにざま 氷雨ひさめ 浦方うらかた なみ 海嘯つなみ 海彦うみびこ みなと 湿しめ 瑇瑁たいまい ひえ 種方たねかた 穀種こくだね 米糠こめぬか 膝前ひざまえ 薄濁うすにご つま 調方しらべかた 諸分しょわけ 貞頼さだより 赤鉄あかてつ 足許あしもと 農奴のうど 逆上のぼ 野州やしゅう 野老ところ 開地かいち 青立あおだち かぜ 風道かざみち