“薄濁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすにご66.7%
うすにごり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さむ時分じぶんだからいけなかはたゞ薄濁うすにごりによどんでゐるだけで、すこしも清淨しやうじやうおもむきはなかつたが、向側むかふがはえるたかいし崖外がけはづまでえん欄干らんかんのある座敷ざしきしてところ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
庄吉は膝に手を置いて首を垂れていたが、顔をあげて薄濁うすにごった白眼をひきくと
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
薄濁うすにごりのする水に、泥は沈んで、上皮だけは軽くぬるむ底から、朦朧もうろうあかい影が静かな土を動かして、浮いて来る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)