“塘松”の読み方と例文
読み方割合
とうしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煤緑の塘松とうしょうのうえに、わずかばかり消え残った春の雪に陽がさしかけ、濠に鴨が群れて、ゆらゆらに揺れている。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
塘松とうしょうの梢に今朝降った雪が消え残り、木枯に吹きよせられた真鴨が三羽、薄氷の上で羽づくろいをしている。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)