“とうしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
凍傷30.8%
董昭15.4%
塘松15.4%
東昌7.7%
等賞7.7%
堂上7.7%
洞簫7.7%
騰昇7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
遂に望みを達し得ざるのみならず、舎弟は四肢しし凍傷とうしょうかかり、つめみな剥落はくらくして久しくこれに悩み、ち大学の通学に、車にりたるほどなりしという。
「いつでも」と、いう態勢を整えたので、いよいよ許都を発しようとすると、長史董昭とうしょうおもねって彼にこうすすめた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
塘松とうしょうの梢に今朝降った雪が消え残り、木枯に吹きよせられた真鴨が三羽、薄氷の上で羽づくろいをしている。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
燕王張玉の死を聞きて痛哭つうこくし、諸将と語るごとに、東昌とうしょうの事に及べば、曰く、張玉を失うより、われ今に至って寝食安からずと。なみだ下りてまず。諸将も皆泣く。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
盛庸と鉄鉉とは兵を率いてそののちみ、東昌とうしょうに営したり。このとき北軍かえって南にり南軍却って北に在り。北軍南軍相戦わざるを得ざるのいきおい成りて東昌の激戦は遂に開かれぬ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おばあさんは、展覧会てんらんかいにきて、一等賞とうしょうをとった大根だいこんつめて、これよりは八百屋やおや店頭みせさきにあったのがおおきいとおもいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「たしかに、この大根だいこんは、一等賞とうしょう資格しかくがあります。けれど、つくがわからないから、賞品しょうひんわたすわけにはいきません。」
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
されば一方では、武家が祇園御霊会の神輿を舁かしめ、堂上とうしょう家がエタに飲料水の井戸を掘らしめて、あえて不思議としなかった時代にも、五山の僧侶などは甚だしくこれを忌がったものである。
エタに対する圧迫の沿革 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
これが洞簫とうしょう——今でいう尺八を好くし、普化禅師の用いた鈴の代りにその洞簫を用うることにした、それが鈴慕の起りである——と斯様かように教えて下さいました時、またしても出過者の私が
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この会計だが、この分では、物価騰昇とうしょう寒さのみぎり堅炭かたずみ三俵が処と観念のほぞを固めたのに
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)