“堂上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうじょう75.0%
だうしやう6.3%
だうじやう6.3%
とうしょう6.3%
どうじよう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この二人が日本精神病学界の双璧だったことはすでに述べたが、毛利先生を堂上どうじょうの人にたとえるならば、狩尾博士は野人であった。
闘争 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
(たれむしろをする事堂上だうしやうにもありて古画にもあまた見えたる古風なり)勝手の方には日用のうつはあまたとりちらしたるなかに、こゝにも木鉢きばち三ツ四ツあり、囲炉裏ゐろりはれいの大きくふかきの也。
此時このとき堂上だうじやうそう一齊いつせい合掌がつしやうして、夢窓國師むさうこくし遺誡ゐかいじゆはじめた。おもひ/\にせきつた宗助そうすけ前後ぜんごにゐる居士こじみな同音どうおん調子てうしあはせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
されば一方では、武家が祇園御霊会の神輿を舁かしめ、堂上とうしょう家がエタに飲料水の井戸を掘らしめて、あえて不思議としなかった時代にも、五山の僧侶などは甚だしくこれを忌がったものである。
エタに対する圧迫の沿革 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
しかしながらそのようなたか殿堂でんどう近寄ちかよることや堂上どうじようのぼることは年齡ねんれい無關係むかんけいなことであるから、わが讀者どくしやたま/\かような場所ばしよ居合ゐあはせたとき大地震だいぢしん出會であふようなことがないともかぎらぬ。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)