“一齊”のいろいろな読み方と例文
新字:一斉
読み方割合
いつせい61.1%
いちどき22.2%
いっせい11.1%
いつしよ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此時(このとき)堂上(だうじやう)の僧(そう)は一齊(いつせい)に合掌(がつしやう)して、夢窓國師(むさうこくし)の遺誡(ゐかい)を誦(じゆ)し始(はじ)めた。思(おも)ひ/\に席(せき)を取(と)つた宗助(そうすけ)の前後(ぜんご)にゐる居士(こじ)も皆(みな)同音(どうおん)に調子(てうし)を合(あは)せた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
炬燵(こたつ)から潜(もぐ)り出て、土間へ下りて橋がかりからそこを覗(のぞ)くと、三ツの水道口(みずぐち)、残らず三条(みすじ)の水が一齊(いちどき)にざっと灌(そそ)いで、徒(いたず)らに流れていた。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そういう時に限って、彼女はまた別の肉体に愛情を感ずると見えて、傍(はた)の目が一齊(いっせい)に舞台に集まっているなかで、その手が庸三にそっと触れて来るのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
二人分(ににんぶん)、二枚(にまい)の戸(と)を、一齊(いつしよ)にスツと開(ひら)くと、岩膚(いははだ)の雨(あめ)は玉清水(たましみづ)の滴(したゝ)る如(ごと)く、溪河(たにがは)の響(ひゞ)きに煙(けむり)を洗(あら)つて、酒(さけ)の薫(かをり)が芬(ぷん)と立(た)つた。手(て)づから之(これ)をおくられた小山内夫人(をさないふじん)の袖(そで)の香(か)も添(そ)ふ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)