“溪河”の読み方と例文
新字:渓河
読み方割合
たにがは100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人分(ににんぶん)、二枚(にまい)の戸(と)を、一齊(いつしよ)にスツと開(ひら)くと、岩膚(いははだ)の雨(あめ)は玉清水(たましみづ)の滴(したゝ)る如(ごと)く、溪河(たにがは)の響(ひゞ)きに煙(けむり)を洗(あら)つて、酒(さけ)の薫(かをり)が芬(ぷん)と立(た)つた。手(て)づから之(これ)をおくられた小山内夫人(をさないふじん)の袖(そで)の香(か)も添(そ)ふ。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
同(おな)じ年(とし)十一月(じふいちぐわつ)のはじめ、鹽原(しほばら)へ行(い)つて、畑下戸(はたおり)の溪流瀧(けいりうたき)の下(した)の淵(ふち)かけて、流(ながれ)の廣(ひろ)い溪河(たにがは)を、織(お)るが如(ごと)く敷(し)くが如(ごと)く、もみぢの、盡(つ)きず、絶(た)えず、流(なが)るゝのを見(み)た時(とき)と、——鹽(しほ)の湯(ゆ)の
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
やすくて深切(しんせつ)なタクシイを飛(と)ばして、硝子窓(がらすまど)に吹(ふき)つける雨模樣(あまもやう)も、おもしろく、馬(うま)に成(な)つたり駕籠(かご)に成(な)つたり、松並木(まつなみき)に成(な)つたり、山(やま)に成(な)つたり、嘘(うそ)のないところ、溪河(たにがは)に流(なが)れたりで
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)