“渓河”のいろいろな読み方と例文
旧字:溪河
読み方割合
たにがわ72.7%
たにかは18.2%
たにがは9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風が凪いでしまって渓河たにがわの音が耳についてきた。杜陽は起きあがった。彼は其処にいるにしても猛獣毒蛇の恐れがあった。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かれたる老樹折れてみちよこたはりたるをこゆるは臥竜を踏がごとし。一条ひとすぢ渓河たにかはわたり猶登る事半里ばかり、右に折れてすゝみ左りにまがりてのぼる。奇木きぼく怪石くわいせき千態せんたいじやう筆を以ていひがたし。
世中よのなかそむかせたまふ御便宜おんたよりとして、いよ/\法海の深みへ渓河たにがはの浅きに騒ぐ御心を注がせたまひ、彼岸の遠きへ此の汀去りかぬる御迷を船出せさせ玉ひて
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)