“渓”のいろいろな読み方と例文
旧字:溪
読み方割合
たに94.7%
たにがは2.7%
けい1.3%
ふか1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
我が越後にも化石渓あり、魚沼郡(うをぬまこほり)小出(こいで)の在(ざい)羽川(はかは)といふ渓(たに)水へ蚕(かひこ)の腐(くさり)たるを流(ながし)しが一夜にして石に化(くわ)したりと友人(いうじん)葵亭翁(きていをう)がかたられき。
或は激湍(げきたん)沫(あわ)を吹いて盛夏猶(なほ)寒しといふ白玉(はくぎよく)の渓(たにがは)、或は白簾(はくれん)虹(にじ)を掛けて全山皆動くがごとき飛瀑(ひばく)の響、自分は幾度足を留めて、幾度激賞の声を挙げたか知れぬ。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
そして其陰陽五行説の本づく所は素問霊枢である。此書が明の虞博(ぐはく)の著した医学正伝と共に舶載せられた時、今大路(いまおほぢ)一渓(けい)は正伝を取り、古林見宜(ふるばやしけんぎ)は入門を取つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
観海寺から八幡(まん)地獄の方へ行つて見ても好いし、金輪(かなわ)から亀川の方へ行つて見ても好かつた。更に半日を費せば、宇佐八幡(まん)にお詣りすることも出来た。耶馬渓(やばけい)の谷渓(ふか)く入つて行くことも出来た。
女の温泉 (新字旧仮名) / 田山花袋、田山録弥(著)