“渓谷”のいろいろな読み方と例文
旧字:溪谷
読み方(ふりがな)割合
けいこく68.4%
たに21.1%
たにあい5.3%
たにま5.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“渓谷”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 工芸 > 工芸8.3%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.3%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかるにどこからか黒犬が一匹、一行のさまよっていた渓谷けいこくに現れ、あたかも案内をするように、先へ立って歩き出した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
自分もせいぜい長生きする覚悟で若い者に負けないように銀座ぎんざアルプスの渓谷けいこくをよじ上ることにしたほうがよいかもしれない。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
この時代ころのお茶の水といえば、樹木と藪地と渓谷たにと川とで、形成かたちづくられた別天地で、都会の中の森林地帯であった。
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
西南へ下れば天龍峡となり、東北へ行けば、金森山と卯月山との大渓谷たにへ出るという郷で、その二つの山の間から流れ出て、天龍川へ注ぐ法全寺川が、郷の南をはしっていた。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
三合目殿、さてさて出し惜みをする奴だな。よしよしそれでは只で話す。……甲府で聞いた物語、夢のような話だが、根のねえことでもなさそうだ。甲斐と信濃の国境、富士見高原のどん詰り、八ヶ岳の渓谷たにあいに、極楽浄土があるそうだ。僧院があるということだ。密夫密婦の隠れ場所、院主は尼僧だということだ。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日ははや暮れかかり、渓谷たにまも森林も寂寞せきばくとして、真に深山の面影がある。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)