“渓々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たにたに33.3%
たにだに33.3%
たに/\33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中には我等の三囲みかかえ四囲よかかえとうの老樹多きに驚けり。山頂に登り、近くは斗満※別、遠くは阿寒山を眺め、近き渓々たにたには緑葉樹の蓊鬱おううつたるを望み、西に斗満の蓊鬱たるを望み、近き西には斗満川を眺めたり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
京の桜はもう散っていたが、途中の花はまだ盛りで、山路を進んで行くにしたがって渓々たにだにをこめたかすみにも都の霞にない美があった。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
従兄の声や番頭の声がとんきやうに渓々たに/\から聞えて来ました。物を云つて山響やまびこの答へるのを聞くのも面白く思はれました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)