『私の生ひ立ち（わたしのおいたち）』

私の生ひ立ち一 学校へ行く私が、黒繻子（くろじゆす）の襟（えり）の懸つた、茶色地に白の筋違（すぢか）ひ雨（あめ）と紅（べに）の蔦の模様のある絹縮（きぬちゞみ）の袢纏（はんてん）を着初めましたのは、八歳（やつつ）位のことのやうに思つて居ます。 …

著者	与謝野晶子
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「新少女」1915（大正4）年4月～12月
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約1時間19分（500文字/分）
朗読目安時間	約2時間11分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

行（かう） 端（はづ） 卓（ていぶる） 片（はし） 可愛（かは） 間（げん） 反（たん） 暖炉（すとーぶ） 幻影（まばろし） 軒燈（けんどう） 丈（ぢやう） 灯明（ひあか） 下（おろ） 斜向（すぢむか） 充満（いつばい） 通（とほり） 下（さが） 中風（ちゆうぶ） 羞恥（はにかみ） 老婢（らうひ） 何（いづ） 船暈（ふなゑひ） 外（はづ） 清水（きよみづ） 命令（いひつ） 吉（きつ） 半巾（はんはゞ） 午後（ひるから） 充満（いつぱい） 真実（ほんたう） 相（さう） 痛（い） 住居（すまゐ） 螽斯（いなご） 筋違（すぢか） 大谷（おほたに） 薄（すゝき） 踊（をどり） 腫物（おでき） 地方（ぢかた） 籌（ちう） 間（あひだ） 此方（こつち） 開口（あぐち） 出来（でけ） 爺（ぢい） 刺繍（ぬひ） 同（おなじ） 照（てる） 可（か） 祓（はらひ） 鶏（にはとり） 横町（よこまち） 小使（こづかひ） 竹簀（たけず） 室（ま） 詣（まう） 詫（あやま） 巴（ともゑ） 後（うしろ） 毛布（けつと） 轟（とゞろ） 母様（かあさん） 萎（しな） 辺（あた） 四歳（よつつ） 御陵（ごりよう） 悪戯（いたづら） 唯（た） 憶（おく） 疋（びき） 渡御（とぎよ） 三歳（みつつ） 継母（まゝはゝ） 上（あが） 灰白（はひじろ） 助（すけ） 間（けん） 男女（なんによ） 使（つかひ） 真直（まつすぐ） 真紅（まつか） 阿呆（あはう） 背（せな） 八歳（やつつ） 降（お） 銭（せん） 餌（ゑ） 方違（かたたがへ） 指折（ゆびをり） 旅所（たび） 全（まる） 薄黄（うすき） 習慣（ならはし） 幾日（いくか） 締（しま） 廃（や） 絹縮（きぬちゞみ） 薄倖（ふしあはせ） 薄紅（うすべに）