“旅所”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たびしよ40.0%
たびしょ40.0%
たび20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大道をまた一町南へ行きますと宿院しゆくゐんと云ふ住吉神社のお旅所たびしよがあります。私の通つた小学校は宿院小学校と云つて、その境内けいだいの一部にあるのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
一方の藤夜叉は、関明神のお旅所たびしょのうらに、かがまっていた。笠をぶかに沈め、竹の杖を両手に持って、石垣の下の石の一つに腰かけたまま、もう一歩もあるけないような呼吸をしていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ねえ加賀田さん、学校では好きぢやないかたも交つて遊ぶのですから、私それよりもいゝことはないかと考へましたの、あのおひるに帰りました時ね、学校の太鼓のなるまでお旅所たびの処の大きい燈籠とうろうへ上つて遊ばないこと。」
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)