旅所たびしよ)” の例文
大道をまた一町南へ行きますと宿院しゆくゐんと云ふ住吉神社のお旅所たびしよがあります。私の通つた小学校は宿院小学校と云つて、その境内けいだいの一部にあるのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
二人は手を引き合つて住吉すみよし神社の宿院しゆくゐんのお旅所たびしよの隣にある大燈籠の所へ行きました。石段が五六段あつて、二つの燈籠の並んだ廻りの石も二尺位の幅のあるものなのです。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
黒い波のやうになつて道を通る人は皆南の方を向いて神輿みこしのお旅所たびしよの方ヘくのである。
住吉祭 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
大祓祭おほはらひまつり摂津せつつ住吉すみよし神社の神事の一つであることは、云ふまでもありませんが、その神輿みこし渡御とぎよさかひのお旅所たびしよへある八月一日の前日の、七月三十一日には、和泉いづみ鳳村おほとりむらにある大鳥おほとり神社の神輿の渡御が
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)