“神輿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みこし90.4%
しんよ5.3%
おみこし1.1%
こし1.1%
じんよ1.1%
ミコシ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに神輿みこしが渡御になる。それに従う村じゅうの家々の代表者はみんなかみしもを着て、からかさほどに大きな菅笠すげがさのようなものをかぶっていた。
田園雑感 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
一つものが間違えば、三井寺へも、攻めてゆくし、神輿しんよをふって、御所へも強訴ごうそに出かけるというような乱暴な学僧のあつまりである。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
門内に渡り廊下の長い橋のある馬込まごめさんという家があったが、そこの女中がお竹大日如来だったのだといって、大伝馬町の神輿おみこし祭礼おまつりの時、この井戸がよく飾りものに用いられたが
南ふく風静やかに、神輿こしの列遠く青みき。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ややもすれば神輿じんよを振り立てて暴れ出す延暦寺の山法師どもも、この頃はおとなしくときの味噌汁をすすって経を読んでいるらしい。長巻ながまきのひかりも高足駄の音も都の人の夢を驚かさなかった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
祭礼サイレイりものには、車をつけて牽くものと、肩に載せてくものとの二通りあるが、一般に高く聳やかして、皆神々の注視を惹かうとするが、中には神輿ミコシの形式を採り入れて
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)