“練”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
74.7%
ねり13.9%
3.8%
きた2.5%
ねりぎぬ2.5%
1.3%
れん1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
婆「何だかお医者がいて来まして膏薬こうやくると、これがでけえ薬になる、毒と云うものも、使いようで薬に成るだてえました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほこりッぽい街道すじに、これはまたきれいとも華やかともいいようのない行列が、今——三条口から大津の方へ、おねりでってくるのである。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
洋傘直しは引き出しからあわを出し一寸ちょっと水をかけ黒いなめらかな石でしずかにりはじめます。それからパチッと石をとります。
チュウリップの幻術 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
次第に数が増すと、まざまざと、薄月うすづきの曇った空に、くちばしも翼も見えて、やがては、ねりものの上を飛交わす。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ねりの二ツ小袖の上に、白絹に墨絵で蝶をかいた鎧直垂よろいひたたれは着ているけれども、甲冑かっちゅうはつけていない、薄青い絹で例の法体の頭から面をつつんでいる。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
資生堂でねり歯磨を買おうとしたら、若いものが、欲しくないと云うのに自製のものを出して、しきりに勧めた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
此形のだん/\発達して行つたのが、川崎音頭・伊勢音頭、引いては明治の都踊り以下のり踊りを形づくつて来たのである。
細男側の才の男は、離宮リキウ八幡のものゝ様に、手の動くものもあるが、多くは、単なる偶像となつて、形の上から見ると、恰も、一つものゝ人形と同じ様に、祭りの行列の最初につて行く。
祭礼サイレイりものには、車をつけて牽くものと、肩に載せてくものとの二通りあるが、一般に高く聳やかして、皆神々の注視を惹かうとするが、中には神輿ミコシの形式を採り入れて、さまでに高く築きなすを主眼とせないものもある。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
先祖以来、田螺たにしつッつくにきたえた口も、さて、がっくりと参ったわ。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このことは手仕事を忙しくさせ、またその技をきたえさせました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
朝野僉載ちょうやせんさい』に、徳州刺史張訥之の馬、色白くてねりぎぬのごとし、年八十に余りて極めて肥健に、脚はやく確かだったとある。
梅のほかには一木いちぼく無く、処々ところどころの乱石の低くよこたはるのみにて、地はたひらかせんきたるやうの芝生しばふの園のうちを、玉の砕けてほとばしり、ねりぎぬの裂けてひるがへる如き早瀬の流ありて横さまに貫けり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
自分ながら何のための「しかし」だかまだ判然せざるうちにこうせんを越されてはいよいよ「しかし」の納り場がなくなる、「しかしあまり人通りの多い所ではエー……アノーまだれませんから」とようやく一方の活路を開くや否や「いえ、あの辺の道路は実に閑静なものですよ」とすぐ通せん坊をされる
自転車日記 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「誰にも言ふな、——ところでお前は御苦勞だが、本所に世帶を持つてゐるといふ、この家の惣領のれん太郎のところへ行つて見てくれないか」